『響け!ユーフォニアム』の聖地巡礼ガイド

2024.03.29

2024.03.29

聖地巡礼はアニメファンならやってみたいイベントのひとつ。『響け!ユーフォニウム』の聖地巡礼スポットは、狭いエリアに集中しているので初心者でも挑戦しやすいです。

比較的回りやすい聖地巡礼スポットを中心にご紹介しますので、参考にしてください。

『響け!ユーフォニアム』の作品概要

『響け!ユーフォニアム」』は同名の武田綾乃さんの小説をアニメ化したもので2015年4月に第1期が放送されました。これまでに、2015年の『響け!ユーフォニアム』と2016年10月に放映された『響け!ユーフォニアム2』の2つのテレビアニメと、5本の映画が公開されています。2024年4月からはNHKEテレで、『響け!ユーフォニアム3』が放送されるなど、放送開始から10年弱経った今でも人気が衰えることはありません。

アニメは京都アニメーションが制作、タイトルからも分かるとおり、吹奏楽が扱われる作品です。

北宇治高校吹奏楽部は、以前は強豪校と呼ばれていましたが、今や強豪校の見る影もなくなっていました。そのレベルの低さは、主人公黄前久美子(おうまえくみこ)も新入生歓迎会での演奏を聞いて驚くほどです。悩みながらも久美子は同級生の川島緑輝(かわしま さふぁいあ)、加藤葉月(かとう はづき)とともに吹奏楽部に入部します。

そんな中、吹奏楽部の顧問が変わり、新しく着任した滝昇(たき のぼる)は部員達に「全国大会出場を目指すか、無理なく楽しい部活にするか」という二択を迫ります。全国大会を選択した部員たち、厳しい練習の日々が始まります。

久美子は、自分が心無い言葉で傷つけてしまった中学時代の部活仲間、高坂麗奈(こうさか れいな)と再会、麗奈も吹奏楽部に入り、今度こそ一緒に全国大会を目指すこととなります。

『響け!ユーフォニアム』の舞台“宇治 ”

京都府宇治市は、宇治川を中心とする美しい風景の中に、世界遺産にも登録された「宇治上神社」「平等院」のような多くの寺社が点在しています。古くは日本書紀や万葉集でも触れられており。源氏物語宇治十帖の舞台になっています。歴史的にも文化的にも豊かな資源に恵まれた街です。

お茶が名産で、静岡県の静岡茶、埼玉県の狭山茶と並んで三大日本茶と言われています。宇治茶とは、京都や宇治田原周辺で生産・加工されるお茶を指しますが、ただ宇治で生産されただけでは宇治茶を名乗ることはできず、厳しい基準をクリアしたものだけが宇治茶となります。京都はいわゆる「お茶」の消費量では全国5位ですが、玉露や抹茶といった覆い茶の消費は京都が日本一、宇治には市営の茶室もあるので、気軽にお茶室体験ができます。

任天堂発祥の地としても知られています。任天堂は、近鉄小倉駅周辺の活性化を図る宇治市の意向を受け、宇治小倉工場を資料館施設「ニンテンドーミュージアム」としてリノベーションすることとし、2024年3月末完成予定で工事を進めています。

『響け!ユーフォニアム』の聖地巡礼スポット16選

ここからは、『響け!ユーフォニアム』の聖地巡礼スポットをご紹介します。学校名が「北宇治高校」なだけあって、学校の所在地は宇治市、聖地巡礼スポットも宇治市に多く点在しています。

京阪治駅周辺

まずご紹介するのは、京阪電車の宇治駅です。JR奈良線にも「宇治駅」があるため、区別して「京阪宇治駅」と呼ばれることが多いです。なお、JR奈良線の「宇治駅」と京阪電車の「宇治駅」は850メートルほど離れています。

京阪宇治駅は、久美子たちが通学に使っている駅なので、見覚えのある人も多いでしょう。作品中にも何度も登場します。第1期第4話では黄前久美子と塚本秀一が京阪宇治駅の改札前ロビーで会話していました。改札横の丸い窓や、ホームの様子など、再現率は非常に高く、まるで『響け!ユーフォニウム』の世界に迷い込んだかのようです。

京阪電車は積極的に『響け!ユーフォニウム』とコラボしています。過去にはグッズの販売もありました。現在、石山坂線で2025年3月までの予定で『響け!ユーフォニウム』の登場キャラクターが描かれたラッピング電車が1台走行しており、運行予定は京阪電車のホームページから確認することができます。また、ホームページ上に「運行時刻は、ご乗車の前日17時以降に近江神宮前駅までお問い合せください。」との記載があります ので、知りたい場合はルールとマナーを守って確認しましょう。

また、2024年3月18日(月)から7月31日(水)の予定で、『響け!ユーフォニウム3』の放送開始を記念したデジタルスタンプラリーを行う予定 です。時間があえば、ぜひ参加してみてください。

宇治橋

宇治橋は、京阪宇治駅から徒歩1分のところにある橋で、第1期第5話に登場します。第1期第5話の橋の上のシーンと同じ写真を撮るには、JR奈良線の線路側の歩道を歩いて橋の中央付近まで移動します。また、宇治橋を渡ってすぐの「宇治橋東詰」交差点も第1期第5話に登場する聖地、宇治橋西詰交差点前にある「あがた通り大鳥居」は、第1期第8話に登場するなど、宇治橋そのものだけでなく、宇治橋周辺にはたくさんの「アニメで見たことがある風景」が広がっています。ぜひ、自分の足で探してみてください。

宇治橋は「瀬田の唐橋」と「山崎橋」とともに日本三古橋に数えられています。646年に初めて掛けられたとされ、以来1300年ものあいだ、宇治の交通の利便性を守っています。現在の橋は1996年3月に架け替えられたものです。桧造りの高欄、青銅製の擬宝珠を冠した伝統的な形状をしており、現代になって掛けられたものとはいえ歴史を感じさせるデザインになっています。

宇治神社

宇治神社もまた、何度か『響け!ユーフォニウム』の作品中に登場し、緑に映える朱い鳥居が印象的なので、見覚えのある人も多いのではないでしょうか。京阪宇治駅からは徒歩9分、JR宇治駅からは徒歩15分のところにあります。

宇治神社は平等院の地主神として祀られていた神社で、徒歩5分ほどの距離にある世界遺産、宇治上神社と摂社になっています。宇治上神社も一緒にお参りすることをおすすめします。宇治上神社も、大吉山展望台に登るシーンで『響け!ユーフォニウム』に登場しています。

昔の人は平等院に参詣する前に宇治神社に立ち寄り、宇治川を渡って参詣に訪れたようです。宇治神社は、開運や学問の神様としてのご利益があるので、智恵の輪をくぐって成績上昇や合格をお祈りしましょう。

境内のあちこちにうさぎがいるのも特徴です。「みかえり兎」と呼ばれています。宇治に入る途中で道に迷った時に兎がふりかえり、道案内をしたというエピソードが元になっています。「みかえり兎おみくじ」も売られていますので、うさぎに運を尋ねるのもよいでしょう。

宇治神社から、この次にご紹介する大吉山展望台へは、歩いて登ることができます。

宇治神社から大吉山まで登るシーンは第1期第8話に登場します。まずは宇治市屈指の名水桐原水のある宇治上神社をバックにさわらびの道を進みます。途中、大吉山登山道に入り、更に15分ほど歩くと大吉山展望台に到着です。この道中でも、久美子と麗奈が楽器を担ぎながら歩くシーンなどに出てくる風景が広がります。

大吉山展望台

第1期第8話で久美子と麗奈が楽器を持って登った展望台が大吉山展望台です。展望台そのものの風景も、展望台から見下ろした宇治の街の様子も、アニメで見たままの世界が広がっています。

展望台という名前ですが、24時間解放されており、入場料もかかりません(ただし、途中の大吉山登山道は夜間使用禁止になっているようです)。

前にご紹介した宇治神社、後に紹介するさわらびの道と一緒に回るのがよいでしょう。

さわらびの道

さわらびの道も、第1期第8話に登場します。

宇治橋東詰から宇治川の右岸に沿って、放生院、宇治神社、宇治上神社を経て、源氏物語ミュージアムへと続く道のことを「さわらびの道」といいます。途中、『源氏物語』宇治十帖「早蕨」の古跡があり、道の名前はこれにちなんでいます。

あじろぎの道

あじろぎの道は、宇治川沿いの遊歩道です。第2話で久美子と葵が話すシーンなど、何度か『響け!ユーフォニウム』に登場します。

桜や紅葉の名所でもあります。

黄檗

黄檗地区は、この次にご紹介する京都府立莵道高校のあるエリアです。生徒の登下校シーンなどによく登場します。

アニメの聖地とはいえ、民家も多く、一般の人の生活の場でもあります。必要以上に騒いだり、大人数で押しかけたりして、迷惑を掛けないように気をつけましょう。

北宇治高校 京都府立莵道高校

続いてご紹介するのが、久美子たちが通う「北宇治高校」のモデルとなった京都府立莵道高校です。最寄り駅は京阪電車の黄檗駅、またはJRの黄檗駅です。

校門から臨む校舎の様子は、非常によく再現されており、いつ登場人物が出てきてもおかしくないほどです。

こちらも黄檗地区同様、普通に使われている学校です。敷地内に入って見学することはできません。また、見学に伺う際には近隣の住民の方に迷惑を掛けない、写真を撮る時に生徒さんが映り込まないようにするなどの配慮をしましょう。

アクトパル宇治

『響け!ユーフォニウム』第2期の第2話と第3話で北宇治高校吹奏楽部が合宿をしているのがアクトパル宇治です。

アクトバル宇治は、宇治市の運営する総合野外活動センターです。キャンプやバーベキューをしたり、自然体験をしたりできます。公共施設なので、きちんと手続きをすれば、研修室などの施設を借りることができます。

宇治駅からタクシーに乗り15分程度で行くことができます。

京都府立山城総合運動公園

京都府立山城総合運動公園は、サンライズフェスティバルの舞台となった場所です。太陽が丘とも呼ばれています。サンライズフェスティバルの会場である陸上競技場の中に入ることはできませんが、競技場外の撮影可能な場所で登場人物がいた場所が何ヶ所かあります。

ジップラインアドベンチャーなど遊ぶ施設もたくさんあるので、聖地巡礼がてらアクティブに遊ぶのもおすすめです。

こちらも、特に聖地として出てくる場所は競技場ですから、見学する時には利用者に迷惑をかけないように気をつけましょう。

交通アクセスはJR宇治駅・京阪宇治駅から「太陽が丘」行きのバスで「太陽が丘ゲート前」・「太陽が丘西ゲート」で下車、徒歩10分です。車の方が便はよさそうです。

宇治市文化センター

宇治市文化センターは第1期第11話のトランペットソロパートの再オーディションでお馴染みの場所です。久美子と麗奈が話しているのは大ホールのロビーですが、ここは大ホールで催し物がある時しか解放されていないので、気をつけましょう。

縣神社(あがたじんじゃ)

縣神社は第1期第8話に「あがた祭り」が出てきます。あがた祭りは毎年6月5日から6日未明にかけて行なわれており、「暗夜の奇祭」とも言われます。日程を合わせて聖地巡礼するのは難しいかもしれませんが、一度は訪れてみたいですね。

井川用水機場前の「久美子ベンチ 」

井川用水機場前にはベンチがあり、よく久美子が座っていることから「久美子ベンチ」と呼ばれています。久美子が何かを考えるシーンに出てくることが多く、劇場版のポスターにも描かれています。

川東公園

源氏物語ミュージアムと隣接した公園です。『劇場版 響け!ユーフォニアム〜誓いのフィナーレ〜』で久美子と秀一が話をするために訪れています。

『響け!ユーフォニアム』のアニメ聖地周辺のグルメ

「中路ベーカリー」は、京阪黄檗駅から京都府立莵道高校に向かう途中のパン屋さんです。作品中では秀一がよくパンを買うお店として出てきます。秀一が好んで食べていたフランクデニッシュも売られています。

幸栄堂三室戸店は久美子があすか先輩のお母さんを説得するために栗饅頭を買うお店です。作品中にお店は出ていませんが、お菓子は出てきますので、ぜひ手に入れてみてください。栗饅頭は、聖地巡礼のお土産としてもおすすめです。

聖地巡礼であなたも北宇治高校吹奏楽部員

ここまで、『響け!ユーフォニウム』の聖地巡礼スポットをご紹介してきました。一部駅から遠いものもありますが、京阪宇治駅を中心として歩いていけるエリアに多くの聖地巡礼スポットがあるため、歩いてでも回れるのが嬉しいところです。
今回ご紹介した以外にも京阪宇治駅周辺には聖地巡礼スポットがまだまだあります。ぜひ、自分の足で見つけてください。

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