きっと感動する『ひぐらしのなく頃に』の聖地巡礼スポット

2024.03.29

2024.03.29

名作映画のロケ地やモデルになった地を巡る「聖地巡礼」は、旅行の楽しみが倍増するものの一つとして、アニメファンやドラマファンなどの間でも根強い人気があります。

この記事では、大人気アニメ『ひぐらしのなく頃に』シリーズの聖地巡礼スポットをご紹介します。ぜひご参考ください。

『ひぐらしのなく頃に』のあらすじ

『ひぐらしのなく頃に』は、もともとは同人サークルによるサウンドノベルゲームから始まった作品です。インターネットが普及するにつれて、掲示板などでの口コミで人気が広まり、メディアミックス展開されていくようになりました。

昭和58年、人口2000人程度の小さな雛見沢村(ひなみざわむら)に、主人公である前原圭一(まえばら けいいち)が東京から引っ越してきます。明るくて話し上手な圭一は、転校先の学校でもすぐにクラスメイトと打ち解けて仲良くなります。一番の仲良しで世話好きな滝宮レナ(りゅうぐう れな)、リーダー格で委員長の園崎魅音(そのざき みおん)、トラップの達人で下級生の北条沙都子(ほうじょう さとこ)、雛見沢村にある古手神社の娘であり、不思議な雰囲気の持ち主の古手梨花(ふるで りか)…仲間との他愛のない日常を過ごします。

雛見沢は毎年6月に行われる夏祭り、「綿流し(わたながし)」が有名な村です。ところがこの「綿流し」には、奇妙かつおぞましい噂がささやかれていました。それは、毎年「綿流し」の日になると、必ず村の1人が死んで、1人が消えるというものです。そして、偶然にもここ4年連続で発生している一連の事件は、「オヤシロの祟り」と呼ばれていました。

その噂を知った圭一は仲間たちに詳しく聞こうとしますが、みな口をつぐむばかりで何も話しません。何が正しくて、何が嘘なのかがわからず、圭一は次第に疑心暗鬼に陥ります。そうしてやってきた昭和58年の「綿流し」で、ついに5年目の犠牲者が出てしまいました。

祟りは果たして本当なのか、圭一を中心に雛見沢村の「秘密」が明らかになっていきます。

なお、『ひぐらしのなく頃に』は複数の物語で構成されており、それぞれが独立した話です。そして各編ごとにメインとなるキャラクターが入れ変わります

メインキャラクター

  • 前原圭一(まえばら けいいち)

東京から雛見沢村に引っ越してきた転校生です。画家を生業とする父と母の3人で暮らしています。

以前通っていた学校では成績優秀で、頭の回転は早いのですが、その一方でツメが甘く、ひどい目に遭うことも多々あります。また、口が非常に達者で、「口先の魔術師」という二つ名が付けられるほどです。

彼はシリーズのクレジットでは必ず1番上に登場するため、メインの主人公といえます。

  • 竜宮レナ(りゅうぐう れな)

献身的な性格で、毎朝一緒に学校に通うなど、同い年である圭一とは一番の仲良しです。

過去に雛見沢村の外で暮らしていたことがありましたが、再び雛見沢村に戻って生活しています。また、本名は礼奈(れいな)ですが、本人の希望でレナと呼ばれています。

かわいいものに目がなく、見つけるとなんでも手当たり次第に自宅に「お持ち帰り」してしまう癖があります。その対象は物にとどまらず、梨花や沙都子といった友人たちまで連れ去ろうとするほどです。

  • 古手梨花(ふるで りか)

雛見沢村にある古手神社の一人娘で、毎年6月に行われる「綿流し祭」では巫女役を務めています。

自分のことを「ボク」と呼び、言葉数は少ないですが「み~」「にぱ~☆」などの不思議な口癖があります。子猫のような愛くるしさで、周囲をいつも和ませています。年齢に似合わぬ冷静さとミステリアスさを兼ね備えた、不思議な雰囲気の女の子です。

同い年の沙都子とは同じ家で生活しており、普段から一緒に過ごしていることが多いです。

  • 北条沙都子(ほうじょう さとこ)

圭一とレナの下級生で、雛見沢村随一の「トラップの名手」です。その才は「部活」の際にも縦横無尽に展開されており、魅音すらも恐れるほどです。

負けず嫌いで、おかしなお嬢様口調で話します。また、生意気な面もあるものの、まだ幼いため、圭一や魅音にからかわれて泣いてしまうこともあります。

  • 園崎魅音(そのざき みおん)

圭一とレナよりも1学年上級生であり、クラスでは委員長を務めるリーダー格です。

テンション高くノリが良い姉御肌タイプで、少々おじさんっぽいときもあるものの、周囲からは慕われています。

「部活」と称して、圭一たちと様々な遊びで盛り上がることを放課後の日課としており、例えゲームであっても勝利のためなら手段を選ばない性格です。

村の名家、園崎家の次期頭首という意外な顔を持ち、園崎詩音(そのざき・しおん)と双子ですが、訳あって離れて暮らしています。

『ひぐらしのなく頃に』の舞台である白川郷とは

『ひぐらしのなく頃に』の物語の舞台として登場する雛見沢村のモデルは、岐阜県大野郡白川村にある世界遺産「白川郷」です。

「白川郷」は、日本の原風景ともいうべき美しい景観をなす合掌造り集落が評価され、1976年に重要伝統的建造物群保存地区として選定されました。1995年には五箇山(富山県)と共に白川郷・五箇山の合掌造り集落として、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。

飛騨地域の中でも、白川村は山ひだが険しく、その急斜面地の間を縫うように庄川が流れ、その流域に集落が形成されています。また、村は日本有数の豪雪地帯であり、かつて秘境と言われてきたのは、ひどい雪が冬季に周辺との交流を遮断したからです。合掌造りは茅葺きの三角屋根が特徴的な日本独自の伝統建築ですが、これもまたこういった気候であるが故に発達しました。

近年では、世界遺産に登録されて知名度が増したこと、また東海北陸自動車道など交通網の整備によりアクセスしやすくなったことなどから、国内外から毎年多くの観光客が訪れています。

『ひぐらしのなく頃に』の聖地となったスポット

「であい橋」は、白川郷と最寄りの駐車場を結ぶ吊り橋です。土木学会デザイン賞2003の最優秀賞を受賞しており、白川郷の見どころの1つとなっています。

このであい橋を渡った先に、雛見沢村のモデルとなる白川郷が広がっており、本記事でご紹介する聖地もであい橋の先にあります。

「庄川(しょうがわ)」は、であい橋の下を流れる川です。この川こそが、『ひぐらしのなく頃に』の中で、昭和58年6月19日に綿流しが行われる場所です。

急斜面の間を流れており、流域の90%以上が山地になっています。

【古手神社のモデル】白川八幡神社

「白川八幡神社(しらかわはちまんじんじゃ)」は、白川村荻町地区にある神社です。アニメでは雛見沢村の守り神・オヤシロサマが祀られている古手神社のモデルとなっています。

創立は和銅年間(708年~715年)と伝えられています。また、境内の老杉は約200~300年とされており、村指定の天然記念物になっています。

毎年10月14日・15日に五穀豊穰・家内安全・里の平和を山の神様に祈願する「どぶろく祭」が行われます。

『ひぐらしのなく頃に』のイラストが描かれた絵馬がインターネット通販で販売されており、それを持ってきて奉納する人や、自分で『ひぐらしのなく頃に』のキャラクターのイラストを描いた絵馬を奉納する方が多く、今では奉納されている絵馬のほとんどが『ひぐらしのなく頃に』関連だそうです。

【梨花が座っていた階段】明善寺

「明善寺(みょうぜんじ)」は白川村萩町地区にある真宗大谷派のお寺です。『ひぐらしのなく頃に煌』の「夢現し編」で、梨花と羽入(はにゅう)が出会う場所として登場しました。

本堂、庫裏、鐘楼と合掌造りのままなのは他に類を見ないところです。本堂では、京都の東寺や醍醐寺にもある、浜田泰介画伯の障壁画を見る事ができ、また、囲炉裏の火は毎日焚いているので昔ながらの火の香りを体験することができます。 白川八幡神社とも近い場所にあるため、あわせて寄りたいところです。

「城山天守閣展望台(しろやまてんしゅかくてんぼうだい)」は、白川村荻町エリアにあり、ここからの眺めはアニメ第1シーズンのオープニングその物です。

城山天守閣展望台へ登る坂道は、通称「嘘だッ!!!坂」と呼ばれていますが、これはレナのセリフが由来です。この坂以外にも、キャラクターの通学路になっている道などがあるため、是非探してみてください。

なお、城山天守閣展望台はリニューアルされており、世界遺産白川郷合掌造り集落が一望できる展望台を備えた「食事処 天守閣」「てんぼうだいのおみやげやさん」「てんぼうだいのカフェ」として営業しています。

【梨花が気に入っている展望台】茨野城展望台

「荻町城跡展望台(おぎまちじょうあとてんぼうだい)」は、梨花が雛見沢村を一望している展望台です。梨花のお気に入りの場所であり、物語に登場する刑事・赤坂衛(あかさか まもる)に東京へ帰るよう警告する場面でも登場します。

先にご紹介した城山天守閣展望台と近い位置にありながら、一味違った風景が見られるので、あわせて回るのがおすすめです。

「和田家(わだけ)」は、園崎家のモデルとなっています。

白川村荻町地区にあり、世界遺産地区内でも最大級クラスの合掌造りで、唯一国の重要文化財に指定されている住宅です。現在も住居として使われていますが、生活スペースを除いた1階と2階部分を公開しています。

【鶴見沢ダムのモデル】御母衣ダム

「御母衣ダム(みぼろだむ)」は、白川村大字牧にあります。鶴見沢ダムのモデルとなったダムですが、車がないと訪問するのは難しいかもしれません。

このダムは「ロックフィル式」といって石と粘土だけでつくられており、高さ131m、堤長405m、体積800m3と、完成した1960年当時は東洋一の規模を誇りました。

【前原圭一の家】白川クリーンセンター

「白川クリーンセンター」は、前原圭一の家のモデルとなっていて、作中で何度も登場する場所です。白川村飯島にあり、近くには「道の駅 白川」もあります。

クリーンセンターという名前から察しがつくかもしれませんが、こちらはゴミ処理施設です。そうとは思えないほどにおしゃれで、白川郷の雰囲気を壊さない外観になっています。

白川郷で『ひぐらしのなく頃に』の聖地を巡る際の注意点

先述した通り、白川郷は世界遺産に登録されており、国内外から毎年多くの観光客が訪れています。

ここからは、白川郷を訪れる際に気をつけるべきことをお伝えします。

注意点①移動手段を考える

まず、移動手段を考えておきましょう。荻町地区にあるものは、バスセンターからも比較的近いため、徒歩で行きやすいところが多いです。

一方、御母衣ダムや白川クリーンセンターは、車がないと厳しいかもしれません。

注意点②地元住民に配慮する

白川郷は多くの観光客が訪れていますが、あくまでも一般の方の生活の場です。

地元住民の方への配慮を忘れないようにしましょう。

特にご紹介した和田家のように、今でも人が住んでいる家の一部を公開しているところもあります。そういったところでは、立ち入り禁止ゾーンには絶対に入らないようにしましょう。トラブルとなるだけでなく、プライバシーの侵害にもなります。

聖地巡礼とあわせて楽しめる白川郷のおすすめグルメ

ここからは、聖地巡礼とあわせて楽しめる白川郷のおすすめグルメをご紹介します。

【プリン専門店】白川郷ぷりんの家

「白川郷ぷりんの家」は、厳選された高級な材料で本当に美味しいプリンを作るために、店内奥の厨房で調理しています。そうして作られたプリンは、シンプルな材料だけで作り上げた「なめらかぷりん」、水のきれいな白川郷ならではの「水ぷりん」、岐阜の郷土料理を活かした「五平餅ぷりん」など、バリエーション豊かです。数ヶ月ごとに「季節のぷりん」もフレーバーが変わるので、何度でも訪問したくなります。

また、容器も再利用してもらえる瓶にするなど、自然を大事に暮らしてきた白川郷のあり方にマッチしたスイーツ店となっています。

【テイクアウトでも飛騨牛を楽しめる】白川郷お食事処いろり

「白川郷お食事処いろり」は、合掌造りの建物の中で、飛騨牛や漬物ステーキ、朴葉みそ焼などの、飛騨地方の郷土料理を味わうことができるお店です。

こちらには売店もあり、テイクアウトで飛騨牛の串焼きを楽しむことができます。ワンハンドスナックで飛騨牛が楽しめるとあって、人気があるようです。

【景色を楽しみながらくつろげる】文化喫茶 郷愁

「文化喫茶 郷愁」は、合掌造りの落ち着いた雰囲気のコーヒー専門店です。

入り口の「考える人像」が目を惹きます。お店は白川村荻町エリアにあるので、聖地巡礼の休憩や、バスの待ち時間などに、大きな窓から水田と鐘楼と合掌造りが見渡せる店内で、ゆっくりとコーヒーを飲んではいかがでしょうか。

『ひぐらしのなく頃に』の舞台はストーリー同様に厳しい自然の地

ここまで『ひぐらしのなく頃に』の聖地スポットをご紹介してきました。まだまだ紹介しきれていない聖地もありますので、ぜひ探してみてください。

白川郷は標高も高く、厳しい自然が残されています。昔ながらのあり方が評価されて世界遺産に認定された町です。訪問する際は、ルールやマナーを守ることはもちろん、服装等にも十分気をつけてください。

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