『君の名は。』の聖地!あの映画の名シーンを巡る

2024.03.29

2024.03.29

名作映画のロケ地やモデルになった地を巡る「聖地巡礼」は、作品のファンなら一度は行ってみたいものではないでしょうか。
本記事では、新海誠監督の大ヒットアニメ映画『君の名は。』の聖地と言われている各スポットをご紹介します。

『君の名は。』を振り返る

『君の名は。』は、2016年に公開された新海誠監督のアニメーション映画です。興行収入は251億円にのぼり、2016年映画ランキング1位となる大ヒット作品となりました。

東京に強い憧れを持つ高校生・宮水三葉(みやみず みつは)は、岐阜の山深い田舎町で暮らしていました。「来世は東京のイケメン男子にしてください!」と叫ぶ彼女は、自分が東京で生活する男の子になる夢を見ます。一方、東京で暮らしている高校生の立花瀧(たちばな たき)も、行ったこともないはずの田舎町で自分が女子高生になっている夢をみます。
奇妙な夢を見続けているうちに、自分たちが入れ替わっていることや、それが夢ではなく現実に起きていたことだったと気づきます。二人は厳しいルールを定め、お互いの生活を守ろうとします。
ある日、「入れ替わり」は起こらなくなりますが、三葉のことが忘れられない瀧は、三葉が暮らしているはずの糸守町を探そうとして……。本作品は、繊細な風景描写や、言葉遣いでも話題となりました。RADWINPSが歌う主題歌『前前前世』が大ヒットしたことも、記憶に新しいでしょう。

『君の名は。』の聖地巡礼スポット【長野】

まずは、長野県にある聖地巡礼スポットをご紹介します。
長野県は、新海監督の出身地でもあります。『君の名は。』の作中でも、長野県ではないかと言われている風景がいくつも描かれています。

立石公園・諏訪湖

立石公園(たていしこうえん)は、長野県諏訪市にある公園です。諏訪市の中心部から北東へ1.5kmほど離れた山腹にあり、諏訪市街地及び諏訪湖を眼下に望むことができます。特に夕景と夜景が美しく、信州サンセットポイント100選に選定され、さらに、新日本三大夜景・夜景百選にも選ばれています。

ここから見える諏訪湖は『君の名は。』に出てくる糸守湖とよく似ており、モデルになったのではないかと言われています。糸守湖は、三葉の住む糸守町にある湖です。時を超えて二人が巡り合うシーンや、星が迫る場面など、作中の重要なシーンにも多く登場しています。映画のポスターにも、湖をバックに手を取り合うふたりのデザインのものがあります。

特に、夕暮れ(作中の「カタワレ時」)になると、たくさんの観光客がやってくるそうで、駐車場は全国各地のナンバープレートをつけた車でいっぱいになります。
また、諏訪湖では夏になると花火大会が開かれることでも有名です。作中の雰囲気を味わいに出かけてみてはいかがでしょうか。

高ボッチ高原

高ボッチ高原(たかぼっちこうげん)は、長野県塩尻市にある、雲海が有名な高原です。『君の名は。』の作中で、高いところから糸守湖を見下ろしたような風景が出てきますが、あれはこの高ボッチ高原から諏訪湖を見下ろした風景ではないか、と言われています。

高ボッチ高原は標高が高く、気温がかなり下がります。また、登るルートも限られているため、訪問する際には塩尻市のホームページなどを確認して、ルール・マナーを守りましょう。

『君の名は。』の聖地巡礼スポット【岐阜】

続いては、三葉が暮らす街のモデルとされる岐阜県飛騨市の聖地巡礼スポットをご紹介します。飛騨市は『訪れてみたい日本のアニメ聖地88(2018年版)』でも、『君の名は。』の聖地として選ばれています。ここでは、公式認定されている4スポットをご紹介します。

飛騨古川駅

飛騨古川駅(ひだふるかわえき)は、高山本線の駅です。土蔵を思わせる駅舎が印象的な飛騨古川駅は、『君の名は。』以外にもいくつかの作品で使われています。また、飛騨市の玄関口でもある飛騨古川駅には、観光案内所も設けられています。散策マップが配布されているので、散策の参考にしてみてはいかがでしょうか。

駅を出るとすぐ、『君の名は。』にも描かれているバスターミナルがあります。瀧が聞き込みをしていたタクシー乗り場もあります。
2024年3月には飛騨古川駅を眺められる跨線橋のお掃除イベント が開催されるなど、映画公開から5年以上経った現在でも『君の名は。』の影響は絶大です。

映画と同じように飛騨古川駅の2番線ホームに電車が入るのは、1日に1回、9時57分からの1分間だけです。また、特急ワイドビュー飛騨が入線するのは1番線であり、映画と同じ状況の完全再現はできません。それでも、2番線に電車が入る時間を狙って、多くの『君の名は。』ファンがやってきます。

気多若宮神社(宮水神社)

気多若宮神社(けたわかみやじんじゃ)は、岐阜県飛騨市古川町上気多にある神社です。詳細は明らかになっていませんが、古くに気多大社(石川県羽咋市・能登国一宮)の分霊(大己貴命=大国主命)を勧請したのが始まりとされています。

この神社は、三葉が暮らす糸守町の豊穣祭や、秋祭りの舞台である宮水神社のモデルとなったとされています。気多若宮神社と同じような山道が、瀧が聞き込みをするシーンでも描かれています。

飛騨古川駅から徒歩で15分、東海北陸自動車道飛騨清見ICから車で30分、北陸自動車道富山ICから車で90分です。飛騨古川駅からタクシーを利用するのもおすすめです。

飛騨市図書館

瀧が糸守町について調べるために訪れるのが、飛騨市図書館です。飛騨古川駅から歩いて5分のところにあります。若干の違いはありますが、外観も内装もよく似ています。

映画の舞台になった場所とはいえ、飛騨市民のための公共施設です。館内で写真撮影をするには、許可を取る必要があります。また、図書館ですので、当然静かにしなければいけません。ルールとマナーを守って見学しましょう。

飛騨市宮川町落合のバス停

飛騨市宮川町落合(ひだしみやがわちょうおちあい)のバス停は、瀧がアルバイト先の先輩・奥寺先輩と友人の司とともに、三葉が住む糸守町を探しに行った際に登場したバス停です。糸守町を見つけられず、うなだれている姿が印象的なシーンです。

このバス停は、現在はバス停ではなく、観光スポットとして使われています。高山本線の角川駅が最寄り駅となりますが、角川駅からも徒歩で10分程度です。また、高山本線は電車の本数が少ないため、飛騨古川駅からタクシーを利用することをおすすめします。

『君の名は。』の聖地巡礼スポット【東京】

続いては、瀧が暮らす東京の聖地巡礼スポットをご紹介します。

新宿駅とバスタ新宿

新宿駅は東京都のターミナル駅、バスタ新宿は2016年4月に開業した、JR新宿駅に直結しているバスターミナルです。新宿駅とバスタ新宿をのぞむ風景は、三葉が初めての「入れ替わり」で東京の街並みに感動するシーンで登場します。

新宿歌舞伎町交差点

新宿歌舞伎町交差点は、ポスターにも使用されている場所です。コクーンタワーをバックに、ヤマダ電機や電車の高架をのぞむ風景は、三葉の憧れる東京らしい風景でもあります。

この場所は普通の交差点で、普段から人通りも多く交通量が多いポイントです。また、観光バスが乗り降りする場合もあります。横断歩道を歩きながらでは見学するのではなく、歌舞伎町側の歩道からの見学・撮影をおすすめします。

新宿警察署裏の信号

都心の風景として新宿、特に西新宿をモデルにしたであろう風景が多く描かれている『君の名は。』ですが、新宿警察署裏の信号(サークル交差点)も聖地のひとつとして数えられています。瀧の住まいや学校が西新宿とされており、この場所も映画の本編や予告編の風景シーンとして使われています。

国立新美術館

国立新美術館は、港区六本木にある美術館です。
『君の名は。』の作中では、瀧がアルバイト先の憧れの奥寺先輩とデートする場所として描かれています。また、飛騨の写真を見た瀧が、糸守町の風景に似ているのではないかと気づくのも国立新美術館です。
作中で瀧と奥寺先輩の2人が食事をするのは、館内の2階にある「サロン・ド・テ ロンド」です。巨大な逆円錐の上に広がるティーサロンからは、館内全体を見渡すことができます。

東京メトロ千代田線乃木坂駅青山霊園方面改札6出口から直結しているほか、東京メトロ日比谷線六本木駅4a出口から徒歩約5分、都営地下鉄大江戸線六本木駅7出口から徒歩約4分と交通の便は非常にいいです。

須賀神社

『君の名は。』のラスト、三葉と瀧が再会するシーンで登場する須賀神社(すがじんじゃ)は、東京メトロ四谷三丁目駅から徒歩7分、JR四ツ谷駅または信濃町駅から徒歩10分と、交通アクセスのいい場所にあります。

映画のキービジュアルでは、須賀神社へ続く階段の上からのアングルが使われており、聖地巡礼スポットの中でも人気の場所です。

まとめ

ここまで、長野、岐阜、東京にある『君の名は。』の聖地巡礼スポットをご紹介してきました。是非実際に足を運んで、作品の中の世界にトリップしたかのような気分を味わってきてください。
また、各スポットを訪れる際には、ルールやマナーには十分に配慮してください。

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