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アニメ『ゆるキャン△』の世界を100%楽しむ聖地巡礼

2024.03.29

2024.03.29

近年、漫画やアニメなどの作品のモデルになっている場所や建物などを訪れる「聖地巡礼」が人気です。また、それを目的に、海外からの観光客も多くなっています。

この記事では、山梨県周辺を舞台に、キャンプ場でのアウトドア趣味を楽しむ女子高生たちの日々を描いた大人気アニメ『ゆるキャン△』の世界が楽しめる聖地巡礼スポットをご紹介します。

『ゆるキャン△』とは?

『ゆるキャン△』は、あfろさんによる漫画作品が原作です。アニメは「ゆるキャン△」として3シリーズ、同作から派生した「へやキャン」では1シリーズが放送されています。さらに、劇場アニメや実写テレビドラマも2シリーズ放送されており、根強い人気があります。また、これまでに音楽祭やスタンプラリーなどのイベントが開催されているほか、官公庁・地方団体や交通機関、企業などとのコラボレーション企画も多数開催されました。

キャンプが趣味の高校生・志摩リン(しま りん)は、富士山の麓で冬の一人キャンプを楽しんでいたところ、同じ高校に転校してきた各務原なでしこ(かがみはら なでしこ)に出会います。彼女は日帰り旅のつもりが日没まで居眠りしてしまい、遭難しかけており、リンによって助けられます。そして、リンとの出会いをきっかけにキャンプに興味を持つようになり、高校の「野外活動サークル(通称・野クル)」に入部します。野クルのメンバーと関わりながら毎週のようにキャンプに出かけるようになり、キャンプの魅力に惹かれていきます。

本編ではキャンプのマナーやアウトドア知識が詳細に解説されているほか、おいしそうな食べ物(飯テロ)や実際のキャンプ場やその周辺施設などが描かれていることから、この作品をきっかけにキャンプに興味を持った方も多いのではないでしょうか。

舞台

『ゆるキャン△』では、山梨県・長野県・静岡県に実在するさまざまな観光地や宿泊施設などが登場します。また、主人公たちの通う本栖(もとす)高校は山梨県身延町(みのぶちょう)にあるとされており、実際にモデルとなっている学校もあります。

【アニメの話数別】『ゆるキャン△』の聖地

ここからは、アニメの話数別に『ゆるキャン△』に実際に登場する観光地・宿泊地を詳しくご紹介していきます。
なお、それぞれ公共交通機関のみでアクセスすることも不可能ではないものの、利便性を踏まえて車で向かうことをおすすめします。

【第一話】『ゆるキャン△』の聖地

「【第一話】ふじさんとカレーめん」では、主人公であるリンとなでしこが初めて出会う場面が描かれています。寒空の下、自転車を走らせてソロキャンプに来たリンは、なぜか外のベンチで眠りこけている少女・なでしこと出会います。なでしこは千円札に印刷されている富士山を見にやってきたものの、携帯電話すら持っておらず、帰れなくなってしまいます。仕方なくリンが食事を振る舞おうとするところで、自分の姉の連絡先を思い出して、姉が車で迎えに来てくれる──というのが2人のはじまりです。
この回での『ゆるキャン△』の聖地と言えるのが、次の2箇所です。

浩庵キャンプ場

浩庵(こうあん)キャンプ場は、リンがソロキャンプをするために訪れたキャンプ場です。富士五湖の1つである本栖湖は、富士五湖で最も深く、透明度の高い湖として知られています。その本栖湖の湖畔にキャンプサイトを構えているのが浩庵キャンプ場です。ロケーションが抜群なのは言うまでもなく、天気の良い日には湖と富士山の絶景が楽しめます。

キャンプ場のほかにも民宿、ウォーターアクティビティ、エコツアーなどがあります。ウォーターアクティビティでは、SUP(サップ/スタンドアップパドルボードの略称)や、カヌーをレンタルして楽しめます。

内船駅

転校してきたなでしこが通学時に利用しているのがJR身延線の内船駅(うつぶなえき)です。
野クルの一員である犬山あおい(いぬやま あおい)が電車内でうたた寝する姿がアニメポスターのビジュアルにも採用されており、内船駅を訪れる『ゆるキャン△』ファンは後を絶たないそうです。

内船駅の駅前には町営バスやタクシーの乗り場がありますが、バスの本数は少ないです。また、タクシーの配車数も少ないですが、「南部タクシー」の営業所が近いため、電話を入れれば比較的スムーズに来てくれます。

【第二話】ふもとっぱら

「【第二話】ようこそ野クルへ!」で登場するキャンプ場は、「ふもとっぱら」です。
転校先の本栖高校で、なでしこは「野外活動サークル」通称「野クル」に入会します。しかし野クルのメンバーは大垣千明(おおがき ちあき)とあおいの二人だけなうえに、キャンプ道具はほとんど使われていません。「キャンプ道具は使わないと意味がない!」と、三人でグラウンドにテントを組み立ててみようとしますが、うまくいきません。そんな様子を本栖湖で出会ったリンが見ており、友人を介してアドバイスをしてくれます。再会に感動し、野クルにリンを誘うなでしこでしたが、リンの反応は──。
場面は変わり、リンは一人でソロキャンプを満喫しています。そのキャンプ場が「ふもとっぱら」です。

「ふもとっぱら」は、静岡県富士宮市麓にあるキャンプ場です。「すべての人に 自然の中の生活を」をコンセプトに掲げており、その素晴らしい景観や、フリーサイトで設営がしやすい点、さらに少し車を走らせれば「ほったらかし温泉」にもアクセス可能なため、ベテランキャンパーからも大人気です。また、なかなか予約の取れないキャンプ場としても有名です。

【第三話】道の駅 朝露高原

「【第三話】ふじさんとまったりお鍋キャンプ」は、「ふもとっぱら」でソロキャンプをしていたリンのところになでしこが訪れて、「鍋を振る舞う」と言い出す回です。「ふもとっぱら」を出たあと、リンが立ち寄ってソフトクリームを食べたり、お土産を買ったりしていたのが、「道の駅 朝霧高原」です。

「道の駅 朝霧高原」は、牛舎風の建物が印象的です。富士山も近く、少し足を伸ばせば白糸の滝なども見られます。道の駅なので休憩はもちろんのこと、観光情報や交通情報の取得、地域との連携も図れます。

朝霧高原はスポーツやレジャーだけでなく、富士山の撮影スポットとしても有名です。聖地巡礼の際には、アニメに登場したシーンを同じ画角で撮影することはもちろん、美しい富士山の姿もぜひご覧ください。

【第四話】『ゆるキャン△』の聖地

「【第四話】野クルとソロキャンガール」は野クルが初めての冬キャンプを決行する回です。野クルの面々が、公共の交通機関を利用して冬キャンプに挑戦します。「荷物が重い」などと愚痴をこぼしながらも、無事に冬キャンプを成功させます。一方のリンもソロキャンプに出かけており、リンとなでしこはメールで連絡を取り合います。

このストーリーでの聖地は、以下の4つです。

山梨県笛吹川フルーツ公園

まずひとつ目は、「山梨県笛吹川フルーツ公園」です。冬キャンプに出かけた野クルが立ち寄っていました。
山梨県笛吹川フルーツ公園では、一年を通してフルーツや草花を楽しむことができるほか、アスレチック、ドッグラン、野外ステージ、カフェなどのさまざまな施設があり、幅広い世代の人々が楽しめます。また、「新日本三大夜景」に数えられた夜景も見事です。
なお、山梨県笛吹川フルーツ公園は第五話にも登場します。

霧ヶ崎高原

リンがソロキャンプに向かう途中で立ち寄る高原が「霧ヶ峰高原(きりがみねこうげん)」です。
霧ヶ峰高原は長野県諏訪市にあり、車山から鷲ヶ峰(わしがみね)にかけてゆるやかな起伏が続いています。季節の高山植物に彩られており、富士山やアルプス、八ヶ岳連峰などの山々が一望できます。

根津橋

「根津橋(ねづばし)」は、野クルのメンバーが初めてのキャンプに向かう途中で通った橋です。途中までは元気だったメンバーですが、次第にへとへとになってしまい、根津橋に差し掛かる頃には「疲れた」と言い始めてしまいます。また、「疲れたときは荷物を背負ってやる」という千明の一言にメンバーが盛り上がった場所でもあります。

ほったらかし温泉

ほったらかし温泉は、野クルのメンバーがキャンプ場へ向かう途中で立ち寄った温泉です。
入浴しながら見事な絶景が見られることが大人気で、2003年には新しく「あっちの湯」がオープンしました。「あっちの湯」、「こっちの湯」とネーミングもユニークです。入湯料は大人が900円、子どもが400円です。

【第五話】高ボッチ高原

「【第五話】二つのキャンプ、二人の景色」では、リンは「高ボッチ高原」で、なでしこは別のところ(パインウッドキャンプ場)で、それぞれキャンプを楽しみます。

「高ボッチ高原」は、長野県塩尻市にあるなだらかな傾斜が広がる高原です。『ゆるキャン△』の聖地でもありますが、大ヒットアニメ映画『天気の子』の聖地としても有名です。視界が360°開けていることから非常に眺めがよく、北アルプスの山々や、諏訪湖、南アルプス、富士山までも見渡せます。

また、第五話の劇中でメールのやり取りをしているうちに、リンに夜景を見せたくなったなでしこがやってきたのが、第四話の聖地でもご紹介した山梨県笛吹川フルーツ公園です。

【第六話】四尾連湖 水明荘

なでしことリンが、「焼肉キャンプをしよう」と出かけるのが「西尾蓮湖(しびれこ) 水明荘」です。
四尾連湖には雨乞いの言い伝えがありました。今から三、四百年前、二人の兄弟づれの侍が湖に住む怪牛を射止め、兄弟も犠牲になったそうです。この年はひどい干ばつでしたが、兄弟の犠牲が通じたのか、間もなく大雨が降り出したといいます。それ以来、干ばつの時には、兄弟の墓に詣でて牛の頭を湖水に沈めて雨乞いを行ったと伝えられています。
その牛の霊が丑三つ時になると出ると聞いたリンとなでしこは震え上がります。

また、「【第七話】湖畔の夜とキャンプの人々」はこの話の続編です。そのため、第七話にも四尾連湖が登場します。

【第八話】『ゆるキャン△』の聖地

「【第八話】テスト、カリブー、まんじゅううまい」では、テストが終わってキャンプ道具を買いに出かけたなでしこが、予算オーバーのものをどうしても欲しいと思いアルバイトを始める回です。

身延駅周辺

身延駅周辺は、なでしこ、あおい、千明の3人が身延駅で降りてアウトドア用品店に向かうシーンで登場します。身延駅は身延駅そのままですが、買い物で立ち寄ったアウトドア用品店「カリブー」のモデルは特にありません。

甲斐常葉駅

甲斐常葉駅(かいときわえき)はJR身延線にある駅です。本栖高校の最寄り駅のモデルになっており、徒歩約10分のところに後述する「旧下部小学校・中学校跡」があります。

旧下部小学校・中学校跡

「旧下部小学校・中学校跡」は、本栖高校の校舎のモデルになっています。ここでは例年「本栖高校文化祭」が開催されており、すっかり本栖高校としてお馴染みの場所になっています。

【第九話】『ゆるキャン△』の聖地

キャンプの約束をしていたなでしことリンでしたが、なでしこが体調を崩し、リンが一人で出かけることになります。しかし準備不足で道がわからなくなり、なでしこが電話でナビをすることになる、というのが「【第九話】なでしこナビと湯けむりの夜」の話でした。

夜叉神峠

夜叉神峠(やしゃじんとうげ)は、リンが長野県の上伊那(かみいな)に向かう途中で通った峠です。南アルプスの前衛の山にあり、鳳凰三山の南端に位置しています。

「やまなしハイキングコース100」にも選ばれており、これから実力をつけて憧れの山々にもチャレンジしてみようと思っている方には登山気分が高まる最高の場所です。また、登山道のルートがわかりやすく、道沿いや峠にはさまざまな山野草が咲いており、多くの樹木が豊かな森を形成しているため、楽しみながら登山ができるでしょう。

光前寺

光前寺(こうぜんじ)は、リンが上伊那に向かう途中で立ち寄ったお寺です。長野県駒ヶ根市(こまがねし)にあり、860年から続く天台宗のお寺です。「早太郎伝説」という犬にまつわる伝説があり、その伝説をもとにした「早太郎おみくじ」が『ゆるキャン△』にも登場しました。

杖突峠

「杖突峠(つえつきとうげ)」も、リンが上伊那に向かう途中で通った場所です。長野県茅野市と伊那市の境目に位置しています。頂上付近には「峠の茶屋」という茶屋があり、お茶屋の2階にある展望台からは、杖突峠からの景色を眺めることができます。

こまくさの湯

「こまくさの湯」は、リンが上伊那に向かう途中で立ち寄った温泉施設です。
大浴場のほかに露天風呂もあり、食堂も併設されているため、空腹も満たせます。入浴料は大人が700円、子どもが300円です。

【第十話】陣馬形山キャンプ場

「【第十話】旅下手さんとキャンプ会議」では、なでしことリンが冬のキャンプの予定を練る回です。

「陣馬形山(じんばがたやま)キャンプ場」は、長野県上伊那郡中川村にあります。標高1445メートルのところにあり、高地の厳しい自然とともにあるキャンプ場です。2021年までは無料で中川村役場が運営していましたが、昨今のキャンプブームにより利用希望者が急増し、公設民営へと切り替わりました。

【第十一話】まかいの牧場

や馬、羊も飼われており、新鮮な乳製品を使ったアイスクリームや、ヨーグルトなどが味わえます。

「【第十一話】クリキャン!」では、野クルの3人とリン、斉藤の5人でクリスマスキャンプを行います。一足早く到着した千明とあおいは、近くの「まかいの牧場」に立ち寄り、アイスクリームを食べます。

 

「まかいの牧場」は、アスレチックで遊んだり、動物ふれあい体験をしたり、食について学んだりと、さまざまな体験ができる牧場です。牛や馬、羊も飼われており、新鮮な乳製品を使ったアイスクリームや、ヨーグルトなどが味わえます。

【第十二話】富士山YMCAグローバル・エコ・ヴィレッジ

「【第十二話】ふじさんとゆるキャンガール」では、クリスマスの長い夜にリンとなでしこが語り合うシーンが印象的です。

このキャンプで宿泊したのが「富士山YMCAグローバル・エコ・ヴィレッジ」です。静岡県富士市にある、赤い屋根が印象的なキャンプ場です。

『ゆるキャン△』の聖地巡礼に行ったら食べたいグルメ

身延町に行ったら必ず食べたい!という声が多いのが、身延駅からすぐ近くにある「栄昇堂(えいしょうどう)」の「みのぶまんじゅう」です。第八話で、千明となでしこが最初に買った分だけでは足らず、買い足しに走るシーンがあります。なでしこでなくとも、いくつでも食べられるおいしさです。みのぶまんじゅうは、身延山や身延駅前など、いくつかの店舗で購入可能です。

キャンプ場がメインの聖地巡礼なら、「まかいの牧場」のアイスクリームはぜひ食べたいところです。それから「笛吹川フルーツ公園」の「オーチャードカフェ」で食べるスイーツも絶品です。ぜひチェックしてみてください。

『ゆるキャン△』で注目のグルメの一つに、なでしこが作る鍋があります。アニメで登場した鍋はどれも本当においしそうで、「飯テロ」と話題になりました。キャンプ飯はキャンプ場で味わうのはもちろんのこと、家でも楽しめます。野クルのメンバーのように、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

聖地巡礼であなたも野クル

『ゆるキャン△』の聖地について、1話ごとにご紹介してきました。いくつか重なる箇所もあるものの、これだけたくさんの聖地が生まれるのは、キャンプものならではではないでしょうか。

一時期に比べれば落ち着きましたが、まだまだキャンプは大人気です。また、入場する際には費用がかかるキャンプ場もあります。聖地巡礼としてキャンプ場に訪れる際には、くれぐれもキャンパーの方々や、キャンプ場の運営の方々に迷惑をかけることのないように、ルールとマナーをしっかりと守ったうえで楽しみましょう。

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