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土佐国、現在の高知県高知市で生まれ、薩長同盟の締結や大政奉還など、幕末の日本に多大な影響を与えた坂本龍馬。高知市周辺には龍馬の足跡を知るスポットが点在し、多くの歴史愛好家が足を運んでいます。気軽な観光にもぴったりな、高知市周辺の龍馬ゆかりの地を紹介します。
龍馬の見やる先には何が!桂浜
高知市を訪れる龍馬ファンが、必ず足を運ぶスポットが桂浜。海岸を見下ろす高台に、高さ5.3メートルの坂本龍馬像が立っています。和服にブーツを履き、懐に手を入れて大海原を見据える姿は、志高く幕末の世を掛け抜いた龍馬の姿を彷彿とさせます。毎年4月上旬からの約2カ月間と、生誕日の11月15日をまたいだ約2カ月間には展望台が設置され、龍馬像と同じ目線で太平洋を眺めることができます。

高知県の民謡『よさこい節』の中で、「月の名所は桂浜、ヨサコイヨサコイ」と唄われる桂浜。一帯は都市公園として整備されていて、遊歩道を歩きながら、高知県立坂本龍馬記念館や桂浜水族館、龍王岬などの観光スポットを巡ることができます。

龍馬を知るはじめの一歩 高知県立坂本龍馬記念館
坂本龍馬像に並ぶ、桂浜公園の定番観光スポットが高知県立坂本龍記念館。龍馬の功績を知る資料はもちろん、姉の乙女へ宛てた手紙などを展示し、龍馬のユーモアあふれる人柄まで知ることができます。2018年のリニューアル後は近代的な施設となって生まれ変わり、企画展やイベントも充実。展望デッキから太平洋を一望することができます。ミュージアムショップの龍馬Tシャツほか限定アイテムをチェック!

坂本龍馬記念館を訪れたあと、時間があれば桂浜公園内にある桂浜水族館にもお立ち寄りを。1931年の創立から市民に愛されるローカルな水族館で、土佐湾を見渡す敷地内に約220種4000点の動物を展示しています。龍馬ゆかりの地でトドやアシカのショーを見るのも乙なもの。公式マスコットキャラクター「おとどちゃん」は、いちど見たら絶対に忘れられない強烈なインパクトです。

龍馬の少年時代を追体験 龍馬の生まれたまち記念館
龍馬が生まれ育った高知市上町にあるのが、龍馬の生まれたまち記念館。龍馬が土佐藩を脱藩するまでの少年から青春期の足跡を、映像や音声で知ることができます。360度スクリーンに龍馬が生きた時代の街並みを投影した「バーチャル4面シアター」では、臨場感たっぷりに江戸時代の高知を体感することができます。そのほか、ボランティアガイドによる館内案内や龍馬の史跡巡りガイドも開催されているので、興味がある人はぜひ申し込みを。

龍馬の生まれたまち記念館から歩いて3分ほどの場所にあるのが、龍馬郵便局。1999年に局名を改称して誕生した、全国で唯一の実在した人物の名前がついた郵便局です。入口の龍馬像が、SNS映えする記念写真スポットとしても人気。窓口で依頼をすれば、龍馬の姿を描いた風景印を押印してもらうことができます。

日本を切り開いた道 坂本龍馬脱藩の道
文久2年(1862)、龍馬は「桜を見に行く」と家を出て土佐を脱出、下関へと向かいました。その際にたどった、土佐の高知から梼原(高知県)、伊予の大洲(愛媛県)、そして長州の下関(山口県)へと向かうルートは、同行した沢村惣之丞の口述をもととした文献から明らかとなっています。途中には梼原ゆかりの六志士の墓ほか史跡が点在し、龍馬ファンの聖地として多くの人が訪れています。

回天を誓った八志士の像 維新の門
坂本龍馬脱藩の道に点在するスポットの中でも、最も有名なのが、高知市から車で約1時間30分ほど西の梼原町にある維新の門。龍馬を中心に、吉村虎太郎、那須信吾、那須俊平、前田繁馬、中平龍之助、掛橋和泉、澤村惣之丞の八志士の群像が建立されています。各像とも今にも動き出しそうなリアルな表情をしています。

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