沖縄本島から南西へ約310kmの海上に浮かぶ宮古諸島。中心となるのは観光客でにぎわう宮古島ですが、その周りには大小7つの島が点在しています。そのうち4つの島は、宮古島から橋で渡ることができます。北西の池間島、西の伊良部島、南西の来間島、そして伊良部島と橋でつながった下地島。絶景の橋を渡って訪れる、個性豊かな島々を紹介します。
池間大橋を渡って池間島へ
49の有人島をもつ沖縄には、21の離島架橋があります。そのうち4つが1kmを超えているのですが、なんと4つのうち3つが宮古島から離島に架けられた橋なんです。
宮古島の北西1.8kmに浮かぶ池間島も、1425mの池間大橋で宮古島と結ばれています。1992年に完成した橋は、池間ブルーと呼ばれる宝石のように輝く海を眺めながら走れる絶景ロード！
宮古島側の橋の入口付近には駐車場があり、池間大橋を望むビュースポットとして知られています。沖に目を向けるとラグーンに浮かぶのは、神々が宿ると伝わる大神島！
池間島の北東には日本最大級の珊瑚礁、八重干瀬が広がっています。周囲25kmほどに大小100以上の珊瑚礁が点在し、豊かな海は魚たちの楽園。スノーケリングやダイビングのポイントとしても人気です。
池間島の中央部には約38ヘクタールの池間湿原があります。これは、かつての内湾が淡水化したもの。水草が茂る湿原では多くの水鳥が羽を休める姿が見られます。
また島の西海岸には、パワースポットとして有名な「幸せのハート岩」が。岩が波や風に浸食されてできたハートは干潮時に出現。多くのカップルが願掛けに訪れます。
伊良部大橋を渡って伊良部島へ
宮古島の西に浮かぶ伊良部島。2015年に伊良部大橋が開通して陸路で行けるようになりましたが、それまではカーフェリーで約15分かけて行き来していたそう。全長3540mは、無料で通行できる橋としては国内最長を誇ります。塩害や台風など過酷な自然条件に耐えられるよう最新の技術を駆使して建設され、その技術はほかの橋にも活用されているすごい橋なんです。
伊良部大橋の全景を眺めるなら、島で最も高い場所にある牧山展望台がおすすめ。宮古島と来間島、晴れていれば池間島まで見える絶景スポットです。展望台の周辺には遊歩道が整備されているので散策も楽しめます。
伊良部島は、カツオ漁が盛んな佐良浜を中心とした素朴な島。漁師町の佐良浜は、宮古島の伝統文化を色濃く残し、細い路地が入り組んだ集落は散歩にぴったり。貴重な水をためた井戸の跡やサンゴを積み重ねた石垣など、島らしい風景がいっぱいです。
島の西海岸には「日本の渚100選」に選ばれたビーチ、佐和田の浜が延びています。遠浅の海には大小の岩が転がり神秘的な雰囲気。西側のビーチなので、夕日の好スポットとしても知られています。
来間大橋を渡って来間島へ
宮古島の南西に浮かぶ来間島は、周囲9kmほどの小さな島。宮古島随一の美しさと称される与那覇前浜ビーチの横から1960mの来間大橋が延びています。漁業エリアにあるため、橋の下は50トンまでの漁船が通行でき、中央が高くなっているのが特徴です。
周辺の海は流れが速く、常に水が入れ替わっているため宮古島にある橋のなかで最も美しい海が見られると評判。澄みきった青は光の加減でさまざまな表情を見せてくれます。
海に架かった橋を一望するなら、来間島の東にある竜宮城展望台に上ってみましょう。青のグラデーションを奏でる海と来間大橋、そして与那覇前浜ビーチにかけて、圧巻の絶景が広がります。
派手な見どころの少ない来間島ですが、西海岸にある長間浜はリピーターから密かに人気を集めるビーチ。人が少なく隠れ家のようなビーチには真っ白な砂浜が延び、プライベート感たっぷりです。
来間大橋ができてから移住者が増えた来間島。おしゃれなカフェや雑貨店ができ、宮古島でも一、二を争うリゾート感のあるエリアに。カフェでフルーツジュースを飲みながらまったり過ごすなど、島旅らしいのんびりとした空気が居心地いいんです！
6つの橋を渡って下地島へ
最後にもうひとつ、宮古島から橋を渡って行ける下地島を紹介します。ただし下地島は、宮古島から伊良部島を経由してアクセスする島。伊良部島とは6つの橋でつながっています。
2019年には下地島空港の新ターミナルがオープンし、周辺にホテルができるなど話題は尽きません。
小さな島ですが個性的な見どころが点在。空港の北側にある17エンドと呼ばれる美景スポットもそのひとつ。空港の滑走路に面して遊歩道が整備され、干潮時に現れる白砂のビーチは圧巻の美しさ！
珊瑚礁が隆起してできた宮古島は、海中にも複雑な地形が見られ、ダイビングポイントとしても有名です。下地島の西側にある通り池も人気のダイビングポイントで、2つの大きな池が海中でつながった不思議な地形。外海ともつながっており、大きな魚が見られることもあります。
宮古島のホテルは、早めの予約が必須！
宮古島から橋で渡れる島を、橋とともに紹介しましたがいかがでしたか？宮古島は沖縄のなかでも観光客が急増しているエリア。特に繁忙期は宿不足になりがちなので、確実に美景を楽しむなら早めに宿をおさえたいですね。もちろん、なるべく多くの選択肢をもっておくことが重要です。
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