• TOP
  • エリア
  • 関東
  • 東京ステイをちょっと優雅に。1200円以下で手に入る絶品お弁当

東京ステイをちょっと優雅に。1200円以下で手に入る絶品お弁当

2022.11.15

2024.12.19

日本の伝統「お弁当」には、箱詰めされた美しさや、さめても美味しく食べられる工夫がたっぷり。都内でおすすめの1200円以下のお弁当を厳選してご紹介。

せんべろからミシュラン星付きレストラン、創業100年を超える江戸の老舗料理店からキルギス料理やルーマニア料理にいたる世界各国の料理まで、あらゆる食が楽しめる東京。夜ごと街に繰り出して食の快楽をむさぼり尽くすのもいいけれど、ホテルの部屋に閉じこもりテイクアウトグルメを食べながらネット配信動画を見たいときもある…。ということで、今回はおこもりステイを盛り上げる、1200円以下の絶品お弁当をご紹介します。

海苔弁ひとつで勝負!うまみぎっしり「いちのや」の海苔弁

海苔弁というと、お手頃なお弁当代表というイメージがありますが、昨今はちょっと事情が異なるようです。お米や具材、調味料にこだわりぬき、ひとつひとつ丁寧に仕上げた1000円を超す高級海苔弁がちょっとしたブーム。なかでも話題なのが海苔弁と季節の海苔弁の2つのメニューだけで勝負する海苔弁専門店「いちのや」です。

長方形の端正な弁当箱は持ってみるとずっしりとした重量感。蓋を開けてみて納得です。

まず目に飛び込んでくるのは大きな魚のフライ。隣には鶏肉、きんぴらごぼうに野沢菜、そして、お弁当箱の長辺にジャストフィットしたちくわの磯辺揚げ。手前には金色の醤油差しが輝きます。

海苔弁の魅力のひとつは、このぎゅうぎゅう感ではないでしょうか。ちまちま仕切られたお弁当箱はかさばるし、プラスチックカップは食べた後にゴミとなり美しくない。すべての具材がそれぞれに個性を持ちながら、最終的に一体になってさらなる美味の境地に到達する。それこそが海苔弁の魅力の神髄でしょう。

魚のフライはしっとりと柔らかく肉厚。秘密は低温でじっくり揚げるからだそう。その下にびっしりと敷かれた海苔は瀬戸内海産の高級海苔で、風味が抜群。先日海苔の価格の高騰でおにぎり専門店でも海苔を使わない商品が増えているというニュースを目にしたばかり。そんな高級な海苔をあえて内側に敷いて見えないようにしているところに奥ゆかしさを感じます。そうそう、写真に撮り忘れてしまいましたが、魚のフライの下から半熟卵が現れます。内側に隠れているのは、黄身が流れないように、魚のフライが蓋の代わりをしているからかもしれません。

ごはんは新潟県産の新之助。大粒で硬め粒感、しっかりとした粘りがあり、冷えても固くなりにくく、コクや甘みが強いのが特徴だそう。ごま油が香ばしいきんぴらや野沢菜のお漬物も食欲をそそります。これで税込1080円。大満足の逸品です。

現在、店舗は「靖国通り本店」「新宿甲州街道」「新橋烏森」「人形町」「赤坂一ツ木通り」「日本橋浜町」の6店。営業時間は11時〜19時(一部18時)で、電話での取り置きが可能です。

海苔弁いちのや
https://noriben-tokyo.com/

【関連記事】
東京駅構内「グランスタ東京」で手に入れる1000円以下の絶品みやげ10選 – Tabist Magazine

海、山、畑、3種の海苔弁がそろい踏み!海苔弁ブームの立役者「海苔弁山登り」

2017年、GINZA SIXの開業に合わせて一号店をオープンした「刷毛じょうゆ 海苔弁 山登り」。高級海苔弁ブームの火付け役であり、当時は毎日売り切れ続出、最も手に入らないお弁当とも言われました。現在は築地本店はじめ、GINZA SIX、東京駅エキュート店、新橋店、上野店エキュート店、品川駅エキュート店と6店舗を展開し、比較的手に入れやすくなっています。

海苔弁のスタンダートメニューは「海」「山」「畑」の3種類各1100円。それに「金華鯖塩焼き海苔弁」1296円や「銀鱈西京焼きの海苔弁」1728円などのやや贅沢なお弁当がラインナップしています。

その名の通り「海」は海の幸を、「山」は山の幸をメインにした海苔弁。この2種類が人気ということですが、今回はあえて畑をチョイス。レンコン大葉もちをメインに、マイタケの天ぷら、ほくほくのマッシュポテト、甘みの豊かな安納芋の大学芋など、野菜のおいしさを存分に引き出したお弁当は、身体にやさしく、野菜がメインながら満足感もたっぷりです。

ちなみに「海」はお弁当箱からはみ出さんばかりの肉厚の鮭がメイン。そこにちくわの磯辺揚げと卵焼きが乗せられています。「山」のメインは塩麹で柔らかく仕上げた鶏の照り焼き。箸休めの柚大根もさっぱりとうれしい一品です。

こちらで使用されている海苔は、有明海で収穫された一番摘み。有明海で生産される海苔の上位1%という希少品で、柔らかく口のなかですっと溶けるのが特徴。ごはんに一面に敷き詰められていても、箸で美しく切れるのはそのためだとか。またお米は宮城県産のササニシキを使用。粘り気がすくなくあっさりとした口当たりで、冷えても食感が良いことからこちらが採用されたということ。あまりのおいしさに、ひとつ食べると全種制覇したくなってしまうこと請け合いです。

刷毛じょうゆ 海苔弁 山登り
https://noriben-yamanobori.co.jp/

【関連記事】
東京旅行・出張を少しでも安く!東京都の格安ホテル旅館3選 – Tabist Magazine

究極の鮭弁ならこれ!王子サーモンpresents「王子の鮭弁当」

1967年の創業以来、鮭一筋、鮭のおいしさにこだわり続けた王子サーモンが自信を持ってお届けするのが、脂のり抜群の紅鮭がどーんと乗った「王子の鮭弁当」1200円。

王子サーモン銀座店で毎日12時より数量限定で販売される超人気のお弁当です。お弁当のコンセプトは「すべては鮭を美味しくめしあがっていただくため」。あらゆる鮭のなかから、お弁当にして最も美味しいカナダ産天然紅鮭をチョイス(季節により鮭の種類が異なることあり)。塩だけでシンプルに味付けし、毎朝香ばしく焼き上げています。

使用するお米は滋賀県の「秋の詩」。お米に適度な水分量があるため、冷めてもパサつかず、鮭の脂との相性も抜群。何度も試作を重ねたどり着いた選りすぐりのお米です。ごはんには、北海道産の鮭節の自家製おかかを敷き詰めてから海苔をオン。丁寧に作られた生ちくわの磯辺揚げや、王子サーモンで人気のおかず、たらこ昆布巻と牡蠣の燻製も。そのほか、だし巻き卵やおひたしなど王道ながら丁寧に作られたお惣菜はしみじみとおいしく、まさに究極という名にふさわしいお弁当です。

数量限定のため、確実に手に入れたければ予約が安心。公式ラインアカウントのトークから予約することもできます。

王子サーモン
https://www.oji-salmon.co.jp/

【関連記事】
銀座でコスパ最強ホテル「Tabist銀座」が気になる!女性の1人宿泊にも人気の秘密とは – Tabist Magazine

にんべんが提案する、かつお節だしの旨味を楽しむお弁当

1699年創業の鰹節メーカーの老舗「にんべん」。2010年にオープンした、日本伝統のだしを気軽に味わえるスタンディングバー「日本橋だし場」が好評を博し、その派生型店舗として品川駅構内のエキュートに「日本橋だし場OBENTO」を開業しました。和洋問わず、かつお節の旨味を生かした多種多様なお弁当、お惣菜がならんでいます。

いちばん人気は「かつおづくし弁当」1200円。特筆すべきは、かつお節だしで炊き上げたシャンパンゴールドに輝くだしご飯。これだけでも箸が進むおいしさですが、いただく前に別添え本枯節鰹節をはらはらとかければさらに風味アップ。

鰹カツチーズ焼きや和風ポテトサラダ、だし焼き玉子、グリル野菜、ふき煮など、彩り、栄養バランスとも良いのも魅力です。

そのほか、豆腐ハンバーグ弁当やだしわっぱ弁当など、8種類程度のお弁当が並び選択肢が豊富なのも嬉しいところです。

日本橋だし場OBNETO
https://www.ninben.co.jp/store/obento/

【関連記事】
池袋のオアシス、イケサンパークは穴場な外飲みスポット – Tabist Magazine

番外編 嘉永三年(1850年)創業。日本最古のお弁当

税込価格1296円と、今回紹介するお弁当のルールからは96円オーバーしてしまうのですが、こちらもぜひご紹介させてください。日本最古のお弁当屋さん、弁松の「並六」です。

始まりは文化7年(1810年)、日本橋の魚河岸に開いた食事処。盛りの良さで人気の食事処でしたが、魚河岸の人々はゆっくり食事をとる暇もないくらい多忙で、残った料理をテイクアウトできるようにしたところこれが好評。その後折り詰めの弁当を用意するようになりました。

3代目、松次郎のときに弁当屋を開業。これが記録に残る日本最古の弁当屋です。屋号は弁当屋の松次郎を略して「弁松」。折り詰め弁当は口コミで広まり、徳川家から注文が来たり、日本橋から埼玉まで届けたという記録も残っているということです。

現在も続く弁松は、当時の味を忠実に守り続けています。つまり江戸から続く甘辛の濃い味。この味に驚く人もいますが、また熱烈なファンが多いのも事実。

さて、並六ですが、お惣菜と白飯の2段になっています。お惣菜は、めかじきの照り焼き、玉子焼き、かまぼこ、豆きんとん、野菜の甘煮など。お惣菜に派手さはありませんが、一口食べてみるとその丁寧な仕事に感服します。「洗練された技術で仕上げられたおばあちゃんの味」といった感じでしょうか。

そうそう。お弁当箱は経木の折を使用しているそう。経木は昔は紙の代わりにお経などを書き留めたことからそう呼ばれており、こちらの折箱で使われているのは北海道のエゾマツが原料だそう。さまざまな逸話もまたお弁当の楽しみのひとつ。江戸時代のお弁当を味わって、当時の暮らしに思いを馳せてみるのも良いものです。

弁松 総本店
http://www.benmatsu.com/

東京でのおこもりステイにおすすめの宿はこちら

この記事が気に入ったらシェア!

Facebookでシェア
xでシェア
LINEでシェア

Tabistとは

お手頃価格のビジネスホテルから歴史のある旅館まで、全国260以上の加盟施設数を誇るホテルブランドTabist(タビスト)。 検索・予約・チェックインから旅をもっと手軽に。Tabist公式サイトでは、お得なキャンペーンを実施中。
Tabistで、一人旅、友人や家族旅、ビジネス出張でも、各地の魅力にもっと気軽に出会える旅を。

公式サイトはこちら

CATEGORY

カテゴリー

AREA

全国のエリア

RANKING

人気記事ランキング

RECOMMEND

おすすめ記事

宿泊予約サイトはこちら