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水族館は全国にたくさんありますが、そのなかでも「進化型」を集めてみました。アートと融合した劇場型アクアリウムに、水族館をめぐりながら占いが楽しめるもの、学校をリノベーションしたものなどなど。ただ新しくて、かつ一風変わった「新感覚の水族館」たちをのぞいてみましょう。
お魚占い、やってみる? ~横浜開運水族館(神奈川県横浜市)~
2022年4月、横浜中華街に「開運魚からフォーチュン(福)をもらえる」をコンセプトにした水族館がオープン。恋愛上手な魚、金運アップの由来をもつ魚、縁起のよい名前をもつ魚など、縁起のいい魚を集めた「占い」をテーマにした水族館なのです。

まずは、タブレットに生年月日などを入力し、表示された自身のフォーチュンナンバーを確認。その後、示された数字の「開運うおみくじ」を引いてから館内の水槽を巡ります。

おみくじに書かれているのはいくつかの数字のみ。占いの結果は、その数字の水槽に行ってはじめて分かります。出口には占い師による手相占いもあるので、水族館で自分の運勢を占ったあとは、一緒に来た人との相性をみてもらうのもいいですね。
水族館と厄除けでWに開運
「Tabist ビジネスホテル 多満ち 川崎」は、京浜急行線大師橋駅より徒歩1分。すぐそばには全国的にも有名な厄除けスポット・川崎大師もあるので、水族館で運気を高めた後は、参拝して厄も払っちゃいましょう。
百貨店の一角に水族館! ~SMART AQUARiUM SHIZUOKA(静岡県静岡市)~
JR静岡駅前に位置する松坂屋静岡店に2022年4月、「SMART AQUARiUM SHIZUOKA」がオープンしました。「街のなかの、暮らしに寄り添うスタイリッシュな水族館」がコンセプトです。百貨店に水族館というだけでも面白いですが、こちらも展示内容がとてもユニーク。
入口から入ってすぐのウェルカムゾーンでは、富士山や三保の松原の松など、静岡らしい情景をモチーフにした水槽が、来場者を出迎えてくれます。

他にも、生け花と魚を組み合わせて展示した和の空間や、個性的な魚の模様や色を紹介する部屋など、5つのエリアに分けて約100種2000点以上の生き物を展示。小魚の泳ぐ水槽の前に腰掛けながら、読書が楽しめる図書館のようなエリアもあります。泳ぐ魚たちを見ながら本を読むなんて、なんだか物語のワンシーンみたいですね。
また、水槽清掃や水換え、給餌などの飼育員体験や、バックヤードツアーも見られる「館内案内ツアー」などの体験プログラムも用意されており、小さいながらも、多彩な楽しみは豊富です。
世界初! 魚の赤ちゃん大集合 ~幼魚水族館(静岡県清水町)~
2022年7月7日、漁港の足元で稚魚&幼魚を探す「岸壁幼魚採集家」こと、鈴木香里武(かりぶ)さんが長年の夢を叶え、静岡県清水町にオープンしたのが「幼魚水族館」です。幼魚に特化した水族館は珍しいとのことで、大きな注目を集めています。

館内の水槽を泳ぐのは、ハリセンボンやミナミハコフグなどのかわいらしい幼魚たち。水族館でよく見る魚でも、小さな幼魚の姿を見られる機会はなかなかありませんよね。
水槽内をちょこちょこと歩く、小さなカブトガニや稚ウニたちの一生懸命な姿は、とてもかわいくてずっと見ていたくなります。

幼魚採集家だからこそ表現できる、幼魚たちの小さな世界。ぜひのぞいてみてくださいね。ちなみに、成長した魚は〝卒業魚〟として全国の水族館へ引き渡す予定となっています。
泊まるなら、富士山の見えるホテルへ
上記2件の水族館を訪れたあとには、富士山が目の前に見えるホテルに向かいましょう。「Tabist ホテル中島 富士」は、JR富士駅より徒歩で約15分、新幹線の停まる新富士駅からは車で10分と好立地です。
水族館でアートな体験を! ~AQUARIUM×ART átoa(兵庫県神戸市)~
2021年10月、兵庫県神戸市にオープンした「AQUARIUM×ART átoa」、通称アトアはデジタルアートと融合した〝劇場型アクアリウム〟。館内は、「GALLERY-探求の回廊」「ELEMENTS-精霊の森」など、テーマに沿った展示と空間演出がなされていて、どのエリアもとても幻想的です。
特に目を引くのは、国内最大の大きさとなる直径3mの球体水槽、「PLANETSー奇跡の惑星」の展示。水槽だけでなく空間全体が無数の星と光のベールに包まれ、宇宙空間と深海の世界が表現されています。
また、光の切り絵作家・酒井敦美さんが、風光明媚な和の世界を表現した「MIYABI-和と灯の間」も見どころ。
小学校をリノベーション! ~みなとやま水族館(兵庫県神戸市)~
つづいて紹介するのは、2022年7月、廃校となった小学校跡地に誕生した神戸の「みなとやま水族館」。小学校の理科室や職員室をリノベーションして活用しており、随所に校舎の面影が残っています。
「生きものと語ろう」というコンセプトを掲げており、生き物を身近に感じられるよう展示方法にも様々な工夫がなされています。例えば水槽の前には、かつて使われていた小学校の木の椅子やビーズクッションが置いてあり、生き物の様子をじっくり観察できるようになっています。

また、もと「校庭」だった場所につくられた池では、地下水に放流したニジマスが泳ぎ、なんと見るだけでなく釣ることも可能。さらに釣った魚をすぐ横の「Garden Kitchen」に持ちこめば、食べることもできる仕組み。同施設内には水族館をはじめ、カフェやビール醸造所などの商業施設も入っているので、子どもから大人まで1日中楽しむことができますよ。

今回は、ニューオープンで、かつ〝新感覚〟な水族館を5つご紹介しました。いずれも、わざわざ遠方からでも訪れてみたい個性派ばかり。最新の水族館で一味違った体験をしてみませんか?








