『あの花』の世界を堪能できる聖地巡礼ガイド!

2024.03.27

2024.12.19

名作映画のロケ地やモデルになった地を巡る「聖地巡礼」は、ファンなら旅の楽しみが倍増するものとして、近年人気を集めています。

この記事では、2011年に放送されて今もなおファンの多い人気アニメ『あの花』こと『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の聖地巡礼スポットをご紹介します。どの場面に出てくるのかも併せてご紹介していますので、現地を旅行する際はぜひご参考ください。

『あの花』はどのようなアニメ?

『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』、通称『あの花』は、2011年4月から6月までフジテレビで放送されたA-1 Picturesによるオリジナルテレビアニメ作品です。少年・少女の繊細で切ないストーリーと、魅力的なキャラクターたちが注目を集め、2013年には映画化、2015年にはフジテレビで実写ドラマ化もされました。

じんたん(宿海仁太)、めんま(本間芽衣子)、あなる(安城鳴子)、ゆきあつ(松雪集)、つるこ(鶴見知利子)、ぽっぽ(久川鉄道)の6人は、「超平和バスターズ」というグループを作って秘密基地で遊ぶほどの仲でした。しかし、めんまが事故で亡くなってしまったことをきっかけに、残された5人は次第に疎遠になります。

彼らが中学校を卒業した後のある日、死んだはずのめんまがじんたんの前に現れて、「お願いを叶えて欲しい」と言います。それをきっかけにバラバラになっていた5人が集まりだし──という、バラバラになってしまった幼馴染たちの、過去の傷や葛藤を描いた物語です。

メインキャラクター

この物語は、じんたんを中心に結成された幼馴染6人組「超平和バスターズ」のメンバーが中心となっています。ここでは、メインキャラクターである6人について説明します。

宿海仁太(やどみじんた)

宿海仁太のニックネームは「じんたん」、ちょんまげに不思議なプリントのTシャツがトレードマークです。昔は幼馴染6人組「超平和バスターズ」の中心的な存在でしたが、めんまの事故死のきっかけは自分にあると考え、心に深い傷を負います。その後も母親の死、高校受験失敗などが続き、高校生になった現在では引きこもり気味の生活を送っています。

しかし、仲間想いの性格は現在も変わっておらず、めんまの幽霊が目の前に現れて以来、めんまを無事に成仏させるために奔走します。

じんたんの声を担当しているのは、入野自由さんです。

本間芽衣子(ほんまめいこ)

本間芽衣子のニックネームは「めんま」、色白で、青い目と腰まである銀髪が印象的なクォーターの女の子です。天真爛漫な性格でみんなから愛されていましたが、ある日事故で川に転落してしまい、命を落としてしまいます。数年後、じんたんにだけ見える幽霊となって彼の前に現れて、「お願いを叶えてほしい」と頼みます。これが再び「超平和バスターズ」が集まるきっかけにつながります。

めんまの声を担当しているのは、茅野愛衣さんです。

安城鳴子(あんじょうなるこ)

安城鳴子のニックネームは「あなる」です。じんたんと同じ高校に通っています。高校デビューで派手なギャルファッションをしていますが、内面は幼い頃から変わらずピュアで、オタク気質が残ったままです。幼い頃からずっとじんたんに好意を抱き続けています。ゲームショップでアルバイトをしており、2学期以降はじんたんも同じ店で働くようになり、バイト仲間としての関係も加わっていきます。

彼女も、めんまの事故の原因は自分にあると考えて、長い間悔やんでいました。しかし、再度超平和バスターズで集まるようになったことで、少しずつ前向きになっていきます。

あなるの声は、戸松遥さんが担当しています。

松雪集(まつゆきあつむ)

「ゆきあつ」こと松雪集は、進学校に通う男の子です。端正ないでたちで、ひょうひょうとした雰囲気ですが、意外と感情的になりやすい面もあります。

めんまに好意を持っていたゆきあつは、じんたんに対して対抗心・コンプレックスを抱いていました。また、めんまが事故で亡くなる日に揉めごとの原因を作ってしまい、めんまに対して強い罪の意識をもっています。過去に囚われていることを自覚しており、物語の中ではじんたん達と衝突してしまうこともあります。

ゆきあつの声を担当されているのは、櫻井孝宏さんです。

鶴見知利子(つるみちりこ)

「つるこ」こと鶴見知利子は、クールで大人びた性格の少女です。「超平和バスターズ」の中ではお姉さん的役割を果たしています。幼い頃から密かにゆきあつに好意を抱いており、ゆきあつに追いつこうと必死に学業に励み、彼と同じ高校に通っています。

普段はあまり他人に関心がないような態度ですが、観察力に長けており、周囲の人の変化にいち早く気づいて行動するやさしさを持っています。

つるこの声を担当しているのは、早見沙織さんです。

久川鉄道(ひさかわてつどう)

久川鉄道は、「ぽっぽ」の愛称で呼ばれている男の子です。高校には進学せず、アルバイトで稼いだお金で世界を放浪しています。幼い頃は身体が小さく、みんなの弟分的存在でしたが、今では誰よりも身も心も大きく成長しています。しかし、無邪気で人懐っこい性格は変わらず昔のままです。

じんたんの「めんまが現れた」という言葉を当初から唯一信じて、じんたんを積極的にサポートしていきます。また、物語の当初は引きこもりがちだったじんたんの背中を押して、「超平和バスターズ」が再集結するための行動力を発揮します。

ぽっぽの声は、近藤孝行さんが担当しています。

『あの花』の聖地はどこ?

『あの花』の舞台は埼玉県秩父市です。池袋から秩父まで西武鉄道の特急を利用すると約1時間20分、1700円です。

埼玉県秩父市は自然豊かな街で、シバザクラのじゅうたんが美しい「羊山公園(ひつじやまこうえん)」長瀞(ながとろ)の壮大な景色を堪能できる「宝登山(ほどさん)ロープウェイ」効能抜群の温泉「秩父温泉満願の湯」など、見どころがたくさんあります。

そもそも「アニメの聖地巡礼」とは?

そもそも「聖地巡礼」とは何でしょうか。聖地巡礼とは、もともとは宗教において重要な意味を持つ場所(聖地)を巡ることを指します。転じて、近年、アニメや漫画、小説やドラマのファンが作品に関連する場所を「聖地」に見立てて訪ねることを指しています。

テレビドラマや映画などでは、昔からロケ地めぐりが行われていました。近年ではアニメにおいても、実際に存在する場所をモデルにしたストーリーが展開される作品が増えており、聖地巡礼がさかんになりました。また、インターネット文化が普及し、場所の特定や情報の共有がしやすくなったことも聖地巡礼の普及に影響しているでしょう。

また、日本のアニメが外国で放送され、映画が公開される機会が増えたことから、日本人だけでなく、日本国内の聖地巡礼を目的とする外国人観光客も多く見られるようになりました。

聖地巡礼は地方の活性化の一手段となり、新たなビジネスチャンスとなるため、自治体を挙げてPRしているところもあります。しかしその一方で、聖地巡礼に訪れた観光客と地域住民のトラブルも少なくありません。聖地巡礼に行く際には、ルールとマナーをきちんと守るようにしましょう。

『あの花』の聖地巡礼スポット

ここからは、『あの花』の具体的な聖地巡礼スポットをご紹介していきます。

なお、西武秩父駅前の観光情報館ではレンタサイクルを借りられます。秩父市まで電車を利用して訪れる場合は、自転車を利用すると比較的スムーズに回れるのでおすすめです。

スポット①西武秩父駅

まずご紹介するのは、西武鉄道の「西武秩父駅(せいぶちちぶえき)」です。西武秩父駅は秩父の玄関口となっており、すぐ近くにある「秩父観光情報館」では聖地巡礼マップが配布されていたり、レンタサイクルが借りられたりします。

西武秩父駅は、超平和バスターズがめんまの願い事を叶えるために駅に集合したシーンで登場します。それ以外にも、じんたん達が周辺に住んでいる設定であるため、通学シーンなどで頻繁に登場しています。

2017年に駅舎が改装されたため、アニメと若干異なる点もありますが、特徴的な屋根は健在で、作品の雰囲気を味わえます。

スポット②旧秩父橋

旧秩父橋(きゅうちちぶばし)は、アニメのメインビジュアルにも採用されていたので、見覚えのある人も多いのではないでしょうか。もちろん作中にも何度も登場しており、アニメ放送10周年記念の公式ホームページのイラストも旧秩父橋が背景になっていました。

旧秩父橋は1931(昭和6)年に竣工した三連アーチ橋で、現在は橋上公園として利用されています。橋の下に流れる荒川とあざやかな緑が印象的で、秩父ならではの自然を満喫できます。2021年から修繕工事が始まり、2024年3月には工事が完了し、タイルの張り替えや花壇・ベンチの入れ替えもされました。

スポット③旧秩父橋横の階段

旧秩父橋の横の階段を降りると、あの花の劇場版のポスターに起用された場所があります。ここは、劇場版でめんまとじんたんが遊んでいた場所です。また、テレビアニメ版では描かれなかっためんまの心情が明らかにされる重要なシーンの場所でもあります。

旧秩父橋を訪れた際には、こちらも忘れずにめぐりたいものです。

スポット④番場通り

西武秩父駅から、秩父神社へ向かう参道が「番場通り(ばんばどおり)」です。劇場版に、じんたんが秘密基地に向かうために番場通りを歩いているシーンが出てきます。

番場通りには石畳と大正時代に建てられた建築物が立ち並んでおり、まるでタイムスリップしたかのようです。なかには、国の登録有形文化財に指定されている建物もあります。

さまざまな飲食店があるため、食べ歩きできるものもたくさんあります。天気の良い日には、食べ歩きをしながら番場通りをゆっくりと散策することもおすすめです。

スポット⑤秩父神社

番場通りを抜けると目前に現れるのが「秩父神社(ちちぶじんじゃ)」です。じんたんがランニング中のゆきあつと遭遇する交差点は、秩父神社の入口付近を背景としています

秩父神社は三峯神社、寶登山神社と並ぶ秩父三社のひとつで、関東屈指のパワースポットとしても知られます。

秩父市の中央、柞(ははそ)の森に鎮座する秩父神社は、崇神天皇の時代に知知夫国(ちちぶのくに)の初代国造が、祖神を祀るために建てられました。社殿は1592年に徳川家康が寄進したもので、埼玉県の有形文化財に指定されています。

また、毎年12月3日に行われる例祭は、「秩父夜祭」として国の重要無形民俗文化財と重要有形民俗文化財に指定されています。2016年には、全国33件の祭からなる「山・鉾・屋台行事」のひとつとして、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界無形文化遺産に登録されました。

秩父神社境内の柞稲荷神社の前にある大きな赤い石「神降石(じんこういし)」には、神様が降り立つと言われており、秩父神社の見どころのひとつです。「生き石」と呼ばれることもあります。

社殿には多くの彫刻が施されており、なかでも「お元気三猿」は有名です。「よく見て・よく聞いて・よく話す」三匹の大人の元気な猿の彫刻が施されており、健康長寿を表しています。

また、秩父神社を訪れた際には「水みくじ」もおすすめです。結果が書かれていないおみくじを、境内を流れる秩父神社の御神体山である武甲山(ぶこうさん)の伏流水「柞の禊川(ならのみそぎがわ)」にそっと浮かべます。すると、じわりと文字が浮かんできて結果がわかるという仕組みです。白い用紙は総合的な運について、ピンクの用紙は恋愛運について書かれています。

スポット⑥定林寺

「定林寺(じょうりんじ)」は、西国三十三ヶ所、坂東三十三ヶ所とともに日本百番観音に数えられている秩父札所(秩父三十四ヶ所観音霊場)の札所17番のお寺です。弁財天と地蔵尊が祀られており、弁財天は開運・長寿・招福、地蔵尊は子育てのご利益があるとされています。

『あの花』では、超平和バスターズのメンバーが、オープニングでのお坊さんパネル横のベンチでゆきあつがつるこに缶ジュースを渡すシーンや、幼い頃にかくれんぼをするシーン、高校生になった彼らがめんまへの想いを吐露するシーンと、大事な場面でたびたび登場します。

定林寺の聖地巡礼スポットとしての見どころはなんといっても、本堂前に設置されたお坊さんパネルです。手書きで描かされたお坊さんのイラストがなんとも味があるのですが、これが「あの花」劇中でも完全に再現されていることから、ファンには人気です。

また、定林寺には『あの花』のキャラクターイラスト入り絵馬で願掛けをすることができます。『あの花』にちなんだ願掛けをする方も多いそうです。

スポット⑦秩父鉄道線路沿い

続いての聖地巡礼スポットは、秩父鉄道線路沿線です。

スポット①でご紹介した西武秩父駅は西武鉄道の駅ですが、それとは別に「秩父鉄道」という鉄道路線があります。アニメ第1話では、秩父鉄道の線路沿いの柵の上をめんまが歩く場面があります。

スポット⑧羊山公園

「羊山公園(ひつじやまこうえん)」は、芝桜の名所として知られています。

『あの花』では、オープニングで見晴らしの丘が登場します。背景の風景に手を加えられているので、全く同じ風景が見られるわけではありませんが、それでも見晴らしの丘から眺める秩父の街の風景は素晴らしいです。

羊山公園は、「日本公園の父」であり日本初の林学博士でもある本多静六(ほんだせいろく)博士の設計によって整備されました。羊山丘陵は、荒川の侵食によってつくられた河成段丘のうち、約13万年前に形成された中位段丘にあり、「見晴しの丘」からは『あの花』オープニングに見られる秩父市街地はもちろんのこと、尾田蒔(おだまき)丘陵、奥秩父の山々が一望できます。

スポット⑨けやき公園

けやき公園は、スポット⑥でご紹介した定林寺のすぐ東側にある公園です。

アニメでは、じんたんがベンチに座っているシーンなどで使われています。

じんたんが座っていたベンチに腰掛けて左側の景色を見ると、つるこが「あなるとゆきあつが付き合う!?」と目撃したあのシーンの場所が見えます。

けやき公園は南北に細い公園で、中央を横切る車道の坂道によって南側と北側に分かれています。このうち、南側(定林寺寄り)が桜木町児童公園、北側が相生町公園になっており、二つ合わせてあわせてけやき公園となっています。また、けやき公園の南側の坂沿いは「あの花ポケットパーク」と名付けられ休憩スポットになっています。「けやき公園」まで訪れたのなら、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。 また、けやき公園と旧秩父橋の間には、あなるとじんたんが通う高校のモデルとなった秩父第一中学校があります。こちらは通常の学校として使用されている施設のため、中に入って見学をすることはできません。しかし、外観はあなるとじんたんが通う高校そのままなので、聖地をめぐる途中に寄ってみるのもおすすめです。その際は、普段以上にルールとマナーをきちんと守るように注意しましょう。

『あの花』の聖地である秩父市の取り組み

秩父市は、『あの花』以外にも、『空の青さを知る人よ』、『心が叫びたがってるんだ。』の舞台となっており、聖地巡礼スポットを積極的にアピールしている自治体としても知られています。

ここでは、秩父市が実際にどのような取り組みを行っているのかをご紹介します。

取り組み①舞台探訪マップの無料配布

まずご紹介する取り組みは、舞台探報マップの無料配布です。

秩父市では、『めんまのおねがいさがしinちちぶ』というタイトルの舞台探訪マップを制作して、無料で配布しています。見開き3ページにわたって秩父市内の『あの花』聖地巡礼スポットが紹介されており、主要キャラクター役の声優さんからのコメントも入っているなど、無料といえどもかなりの高クオリティな舞台探報マップです。

この舞台探報マップは、西武秩父駅前ロータリーにある観光情報館や、秩父市大宮にある道の駅ちちぶなどで配布されています。見かけたらぜひ手に取ってみてください。

取り組み②ラッピングバスの制作

2014年には『あの花』ラッピングバス2台を制作し、市内を運行していました。このラッピングバスは2022年2月に惜しまれながら運行を終了しましたが、2022年夏には埼玉県ふるさと創造資金の補助を受けて、秩父3作と言われている『あの花』、『空の青さを知る人よ』、『心が叫びたがってるんだ。』のラッピングバスを制作しました。

ラッピングバスは中型バス2台と小型バス1台で、テープカットイベントには、車両を提供した西武観光バスや、秩父アニメツーリズム実行委員会の関係者らが参加し、駆け付けた大勢のファンが熱心にカメラに収めました。

取り組み③スタンプラリーや記念イベントの実施

直近でも、2023年10月に椋神社例大祭『龍勢祭』にて『あの花』とコラボした「あの花」龍勢の打上げを実施したり、2023年の夏には「劇場版 あの花 10周年記念スタンプラリー~もう一つの10th Anniversary~」と題してスタンプラリーを行ったりと、市を挙げてのイベントが開催されています。

取り組み④キャラクターマンホール

秩父市内には、『あの花』のキャラクターが描かれているマンホール蓋があります。めんま、じんたん、あなる、ゆきあつ、つるこ、ぽっぽの全6種類で、秩父市内の6カ所に設置されています。

どこにあるのかを探しながら散策するのも楽しそうです。

秩父で『あの花』の聖地を辿ってみよう!

『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』、通称『あの花』の聖地巡礼スポットは秩父市内に点在していること、秩父市が『あの花』聖地として積極的にアピールしていることなどがわかりました。

実際に現地を巡ることで、ますます『あの花』に対する愛着がわいたり、今までとは違った視点で作品世界を味わったりできるのではないでしょうか。

また、秩父市は自然豊かで観光スポットもたくさんあります。観光も兼ねて、聖地巡礼に訪れてみてはいかがでしょうか。

【関連記事】
【2024年】アニメ作品の聖地巡礼とは?代表的な作品と観光スポット48選

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