吉備の国で歴史探訪 桃太郎伝説が残る岡山県の名所5

2022.10.11

2024.12.19

中四国地方の交通の要衝として、古くから栄えた岡山県。桃太郎伝説を残す地としても知られ、鬼退治にまつわる痕跡が点在しています。Tabistが桃太郎ゆかりのスポットを紹介します。

桃太郎のモデルとなったといわれる、 吉備津彦命(きびつひこのみこと)。『日本書紀』や『古事記』に登場する人物で、古代の吉備国(岡山県周辺)を平定した皇子と伝わります。そんな神話から岡山県には、吉備津彦命を祀る神社をはじめ、桃太郎や鬼退治の伝説を残すスポットがたくさん。昔話の世界にどっぷりと浸かれる、岡山県の桃太郎ゆかりの場所を紹介します。

桃太郎像を必ずチェック! 吉備津彦神社

岡山市の山の麓に鎮座する吉備津彦神社。山全体が神域とされるパワースポットで、桃太郎伝説のルーツとなったとされる吉備津彦命を祀っています。夏至の日には朝日が鳥居の正面から昇ることから「朝日の宮」とも呼ばれる神秘的なスポット。授与所では、桃の形をした災難避けお守りやおみくじなど、桃太郎のご利益をいただけそうな神符を授かることができます。

吉備津彦神社へ参拝する際に、ぜひお顔を拝見しておきたいのが桃太郎像。足元に犬・猿・雉のお供を従え、精悍な顔立ちで遥か鬼ヶ島(?)を見据えています。場所は、境内への入口となる随神門を入って右手に進んだ、駐車場の奥。一緒に記念写真を撮ったらパワーがみなぎるかも!?

鬼の首が眠る!吉備津神社

吉備津彦神社の西に鎮座する吉備津神社も、吉備津彦命を祀っています。もともとはこの吉備津神社が吉備国の総氏神として崇敬され、吉備国が備前・備中・備後の三国に別れたときに、備前の一宮として吉備津彦神社が分祀されたと伝わります。国宝に指定された本殿が見事で、神社建築としては京都府の八坂神社本殿に次ぐ、日本屈指の大きさを誇ります。授与所では、桃をモチーフにしたお守りや、桃太郎が描かれた絵馬などを授かることができます。

吉備津神社には、吉備津彦命が、吉備国を支配し鬼と恐れられていた温羅一族​​を討伐したという物語が残り、この話が桃太郎伝説の基礎となったと伝わります。本殿から続く約360メートルの廻廊の途中にある御竈殿(おかまでん)は鬼の首を埋めた場所といわれ、釜が鳴る音によって吉凶を占う鳴釜神事(なるかましんじ)が現在も行われています。

ミステリアスな山城 鬼ノ城

大和朝廷によって国の守護のために築かれたとされる、総社市の鬼ノ城(きのじょう)。古くから研究が行われているものの、詳細を示す歴史書は見つからず、多くが謎に包まれています。吉備津彦命が討伐した温羅の居城との説も伝わります。

史跡調査が進むなかで整備され、角楼跡や城門跡を見て回ることができる鬼ノ城。復元された西門からの見晴らしは絶景で、岡山県の街並みを一望することができます。城壁に沿って整備された全長約3キロの散策路を歩きながら、桃太郎伝説に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

鬼が投げた岩が転がる!矢喰宮

吉備津神社と鬼ノ城の中間あたりに位置する、矢喰宮(やくいぐう)。吉備津彦命と温羅の戦いの際に、温羅が投げた岩が吉備津彦命が射た弓矢にぶつかって落ちたとされる、大小4つの矢喰岩が残されています。

桃太郎が鵜に変身!鯉喰神社

吉備津彦命と温羅の戦いは、倉敷市でも繰り広げられます。長引く戦いで負傷した温羅が、鯉に姿を変え血で染まった川に逃れると、吉備津彦命は鵜となってその鯉を飲み込んだとされます。社殿は江戸時代に創建されたもので、地元の人たちに静かに守られています。

番外編 駅や空港で桃太郎を見つけよう

岡山県で桃太郎と記念写真が撮れる定番スポットといえば、岡山駅後楽園口(東口)の桃太郎像。ご存じの三匹のお供たちを連れ、市内に悪事が起こらぬよう、目を光らせています。また、岡山空港は2018年から「岡山桃太郎空港」の愛称が採用され、かつて岡山駅に設置されていた「初代桃太郎像」が、ターミナル入口で旅人を迎えてくれます。

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