『花いろ』ファン必見!聖地巡礼スポットまとめ

2024.03.29

2024.07.10

「聖地巡礼」がアニメファンの間で盛り上がっています。昨今のアニメ作品は、実在の風景をモデルにしているものも多く、どこがモデルになっているのかを考えたり、実際に見て回って作品と比較したりすることは楽しいものです。

この記事では、『花咲くいろは』、通称『花いろ』の聖地巡礼スポットをご紹介します。

『花咲くいろは』の作品概要

『花咲くいろは』とは、P.A.WORKS制作による日本のオリジナルテレビアニメ作品、および、これを原作としたメディアミックス作品です。通称『花いろ』、アニメは2011年の4月から9月まで放映されました。

主人公は、高校2年生の松前緒花(まつまえおはな)。東京でフリーライターの母と暮らしていましたが、ある日突然、母に「夜逃げをすることになった」と告げられ、「喜翆荘(きっすいそう)」という名前と電話番号だけが書かれた紙切れを渡されます。その住所を頼りに、石川県の湯乃鷺温泉街(ゆのざきおんせんがい)へ行くことになります。喜翆荘とは、祖母が女将を務めている旅館です。緒花は、その旅館で住み込みのアルバイト・中居見習いとして働きながら学校に通うことになります。
緒花は喜翆荘で働いていくうちに、旅館の仕事に大きな魅力を感じるようになります。そしてその過程で、湯乃鷺と喜翆荘、そして喜翆荘の仲間たちを愛する気持ちも芽生えていきます。

『花咲くいろは』の聖地は湯涌温泉(ゆわくおんせん)

『花咲くいろは』の湯乃鷺温泉街は、石川県の「湯涌温泉(ゆわくおんせん)」がモデルとなっています。湯涌温泉観光協会をはじめ、石川県や金沢市、金沢美術工芸大学、地元企業であるのと鉄道や光岡自動車なども取材に協力しています。
また、作品がヒットしたことで、作品中で描かれた架空の祭りである「ぼんぼり祭り」等の企画が湯涌温泉で毎年秋に実際に行われるようになり、盛況を博すなど、大きな影響を与えています。

湯涌温泉は、金沢市湯涌町にある温泉街です。本数はあまり多くはありませんが、金沢駅から直行のバスも出ています。
湯涌温泉は非常に歴史のある温泉で、その起源は718年頃にまで遡ります。藩政時代には、前田藩主の「湯治場」としても重宝されていたとも言われています。また、画家・詩人である竹久夢二が、笠井彦乃との約1ヶ月の「至福の刻」を過ごしたロマンの湯町としても知られています。宿数は9軒と多くはないものの、情緒あふれる湯宿が集まっているこの湯涌温泉は、「金沢の奥座敷」として重宝されています。

『花咲くいろは』聖地巡礼スポット10選

ここからは、『花咲くいろは』の聖地巡礼スポットをご紹介します。

福神橋

まずご紹介するのは、福神橋(ふくじんばし)です。福神橋は、緒花たちが通学するために毎日通っていた橋で、アニメのオープニング映像にも登場します。また、緒花と幼馴染・種村孝一(たねむら こういち)が会った場所でもあります。

福神橋は、玉泉湖から浅野川へ流れる湯の川に架かる橋です。湯涌温泉のバス停から、この橋を渡って突き当たりが「金沢湯涌江戸村」です。すぐそばには足湯があり、温泉街らしさを感じさせます。

湯涌郵便局

オープニング映像や劇中の背景に時折登場していたのが、湯涌郵便局です。緒花は、湯涌郵便局前の道を、喜翆荘の板場雑用係・鶴来民子(つるぎ みんこ)とよく歩いていました。

湯涌郵便局は、福神橋から玉泉湖へ行く道の途中にあります。アニメーションでのこの道の再現率はかなりのものです。

湯涌稲荷神社(ゆわくいなりじんじゃ)

湯涌稲荷神社は、「ぼんぼり祭り」の開催会場のモデルとなった場所です。玉泉湖から浅野川へ流れる湯の川のほとりにあり、真っ赤な鳥居が印象的で、高台にひっそりと佇む姿が神秘的です。夏の緑に映える鳥居の赤も、冬の雪をかぶった鳥居の赤も、どちらもフォトジェニックで見ごたえがあります。

近隣には駐車場がありません。金沢湯涌みどりの里の駐車場と温泉街入口バス停付近に駐車場がありますが、湯涌稲荷神社までは15分程歩きます。

百楽荘 彩心(ひゃくらくそう いろは)

喜翆荘のライバル旅館として16話に登場した老舗旅館「福屋(ふくや)」のモデルとなったのが、「百楽荘 彩心(ひゃくらいそう いろは)」です。本来のモデルは「秀峰閣(しゅうほうかく)」という老舗旅館でしたが、2018年3月に閉館しており、その建物をそのまま利用して百楽荘 彩心が現在営業されています。

百楽荘には本館の彩心(いろは)と、別館の神楽(かぐら)があります。「フォトジェニックな宿」をテーマに、それぞれ異なる魅力の客室を揃えています。無料でビリヤードやダーツなどが楽しめるラウンジや、北陸の美味洗練を極めた食事処などもあり、素敵なひと時を過ごせること間違いなしです。

湯涌散策園

湯涌散策園は、喜翆荘のモデル・白雲楼ホテル(はくうんろうホテル)の跡地に設立された公園です。白雲楼ホテルは、かつて東洋一と評されるほど豪華で格式高いホテルでしたが、1999年に倒産し2006年に解体されました。建物はすでに解体済みのため作中に登場した景色は確認できません。つまり、アニメが始まった時にはもう、喜翆荘のモデルの建物は過去のものだったことになります。

湯涌散策園は4万3000平方メートルという広大な敷地をもち、中の園地と上の園地に分かれています。このうち中の園地が、白雲楼ホテルの跡地となっています。現在は、芝の整備された広場があり、春の桜や秋の紅葉も見られ、豊かな自然を満喫できる場所です。

金沢美術工芸大学

金沢美術工芸大学は、緒花が通う香林高校(こうりんこうこう)のモデルとなっています。
しかし、香林高校の実際のモデルとなっていた校舎は築40年を迎えて、老朽化が進んだことや耐震性への不安などにより移転が決定し、2023年10月から新校舎で新しいスタートを切りました。同年11月には旧校舎さよならイベントとして、旧校舎を丸ごと使用したイベントが開催されました。

金沢湯涌夢二館前

『花いろ』の作品中で、湯乃鷺温泉に訪れた多くの観光客でにぎわっている様子を見せていたのが「金沢湯涌夢二館」です。丸い柱が印象的な建物です。

湯涌温泉は竹久夢二ゆかりの地であることから、2000年4月に「金沢湯涌夢二館」がオープンしており、竹久夢二の功績を後世に伝えています。
メインの階段を上がっていくと、湯涌稲荷神社にたどり着きます。神社へ行かれる前に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

近江町市場

金沢が誇る大きな市場・近江町市場は、『花いろ』のアニメ第21話で登場します。

近江町市場は、金沢の中心である武蔵ヶ辻に位置します。「おみちょ」と呼ばれており、金沢市民の食を300年にわたり支え続けてきました。鮮魚、精肉、青果の生鮮食品から飲料や生活の品のお店、飲食店まで180ものお店が軒を連ねる様子は圧巻です。
金沢駅からもそう遠くはないため、『花いろ』聖地巡礼の際にはぜひ立ち寄ってみてください。

犀川大橋(さいがわおおはし)

第7-9話にて登場したトラス橋のモデルが「犀川大橋(さいがわおおばし)」です。

犀川大橋は、鉄橋としては日本有数の歴史を持っています。2024年に100周年を迎えるこの橋は、これまでに何度も姿が変わっていますが、人、ものをつなぎ、新たな産業や文化の創出に貢献してきました。その橋の価値が評価されて、2000年には国の登録有形文化財に登録されました。

玉泉湖(ぎょくせんこ )

玉泉湖(ぎょくせんこ)は、アニメのエンディング映像で登場していました。また、「ぼんぼり祭り」のお焚き上げの会場としても登場しており、エモーショナルな場面をよく担う場所です。

玉泉湖は、浅野川水系の支流である湯の川を堰き止めて作られた人造湖です。
もともと湯涌温泉に豪華な白雲楼ホテル(喜翆荘のモデルとなった建物)を建てた桜井兵五郎が昭和1930年代から40年代の間に築いた農業用の溜池であったとされています。
湖岸に遊歩道が整備されており、15分ほどで1周できます。上り坂ではありますが、湯涌温泉の総湯「白鷺の湯」から徒歩5分ほどで到達できるため、湯上がりの散策にもおすすめです。

また、玉泉湖の奥には江戸時代の氷室を復元した小屋があり、毎年6月30日には『氷室開き』が行なわれています。

『花いろ』聖地巡りをしながら湯涌温泉を満喫しよう

ここまで、『花咲くいろは』、通称『花いろ』の聖地巡礼スポットをご紹介してきました。湯涌温泉は金沢市街地からは離れるものの、湯涌温泉に行ってしまえば、複数の聖地巡礼スポットを一度に見て回ることができます。

聖地巡礼に行く際にはルールやマナーを守り、他の温泉利用客の迷惑にならないように気をつけて楽しみましょう。

【関連記事】
【2024年】アニメ作品の聖地巡礼とは?代表的な作品と観光スポット48選

この記事が気に入ったらシェア!

Facebookでシェア
xでシェア
LINEでシェア

Tabistとは

お手頃価格のビジネスホテルから歴史のある旅館まで、全国260以上の加盟施設数を誇るホテルブランドTabist(タビスト)。 検索・予約・チェックインから旅をもっと手軽に。Tabist公式サイトでは、お得なキャンペーンを実施中。
Tabistで、一人旅、友人や家族旅、ビジネス出張でも、各地の魅力にもっと気軽に出会える旅を。

公式サイトはこちら

CATEGORY

カテゴリー

AREA

全国のエリア

RANKING

人気記事ランキング

RECOMMEND

おすすめ記事

宿泊予約サイトはこちら