

福島県会津若松駅と新潟県小出駅を結ぶ全長135kmのローカル線、只見線。2011年に発生した新潟・福島豪雨により甚大な被害を受け、現在も会津川口駅から只見駅までの区間が不通となっています。しかし只見線を復旧させたいという地元の人々、只見線を愛する人々の思いが実り、2022年10月1日、ついに全線運転再開となります。四季折々の自然、里山の暮らしを感じる只見線。美しい日本の景色に出会いにでかけてみませんか?
只見線ってどんな路線?
只見線は、絶景のなかを行く秘境路線として鉄道好きの間では有名な存在。城下町の面影を色濃く残す会津若松を出発した列車は会津盆地を南に大きく迂回しながら会津坂下に抜け山間部へ。只見川に点在する村々を結びながらいくつもの鉄橋とトンネルを抜けて奥会津へと進みます。
昭和48年に国道252号線が開通し車での往来も可能となりましたが、沿線は国内屈指の豪雪地帯。冬場は福島県と新潟県の県境が通行止めとなるため、長らく重要な交通機関として人々の生活を支えてきました。

只見線の魅力はなんと言ってもその圧倒的な風景です。只見川やその周辺の雄大な山々、その間に点在する小さな集落。特に只見川に架かる第一只見川橋梁は、沿線屈指のビューポイントとして知られています。

自然だけなく、独自に育まれてきた地域文化も魅力的。集落の歴史や食文化、伝統工芸に触れるのも楽しみです。旅の途中では、地元の人々から地域に残る伝説や民話を耳にすることができるかもしれません。
「好きなJRローカル路線ランキング(東日本)」で1位に選ばれたこともある只見線ですが、2011年7月に発生した新潟・福島豪雨で、鉄橋の流出や土砂崩れによる線路の崩壊など甚大な被害を受けました。特に、会津川口から只見駅間は被害が大きく、只見川に架かる第5、第6、第7の橋梁が流出しました。その後の懸命な復旧作業の末大部分は運行が再開されましたが、会津川口・只見駅間は未だ不通でバスによる代替運行が行われています。
2022年10月1日、災害から11年の時を経て、ついに全線で再開が予定されています。唯一無二の美しい景色、心揺さぶられる圧倒的な風景に会いに。会津若松から小出駅までの見所をご紹介します。
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会津若松駅
福島県側の出発点となるのが会津若松駅。街のシンボル、鶴ヶ城は日本で唯一赤瓦の天守閣があり、会津の歴史を学ぶことができる博物館も併設されています。

会津若松の名物グルメといえば、会津ソースカツ丼。ソースに浸した厚切りカツを千切りキャベツの上にオン!ボリュームたっぷりの一品です。それぞれの店でこだわりが光ります。

七日町駅
かつて会津の西の玄関口として栄えた七日町。レトロな駅舎から街歩きのスタートです。

現在も大正ロマン香る七日町通りが残ります。通り沿いには伝統工芸だけでなく、新進気鋭のアーティストによる雑貨ショップも点在。レトロなカフェもあり、町歩きの合間の休憩に立ち寄るのも楽しみです。

会津坂下駅
旧越後街道の交通の要衝として栄えた会津坂下。会津盆地西部の比較的平坦な土地が多く、古くから米作りが盛んな地域です。日本酒王国として知られる福島県のなかでも会津地方には県内の約半数の酒蔵がひしめき、伝統を守りながらも日々新たな酒造りに挑んでいます。有名な酒蔵が点在しますが、日本酒好きの間では特に有名な廣木酒造本店があるのがこの会津坂下。江戸時代後期に創業した酒蔵は1999年に無濾過生原酒の「飛露喜」をリリースし、一躍その名を全国に知らしめました。ほかにも豊國酒造、曙酒造など、駅から徒歩で訪れることができる酒蔵も。お好みの日本酒を探して酒蔵巡りも楽しみです。

会津坂下では、新鮮で美味しい馬刺しが味わえます。町には古くからせり場があり、馬肉が日常的に食べられていました。ニンニクと辛子を合わせた特製味噌で食べるのが会津流。ぜひ味わってみたいグルメです。

会津柳津駅
およそ1200年前に徳一大師によって開かれた福満虚空藏菩薩圓藏寺を中心に栄えた会津柳津駅。ここは会津地方でよくみかける赤べこの発祥の地としても知られています。今から400年ほど前の大地震で寺が被害を受けた際、どこからともなく赤毛の牛の大群が現れ資材を運搬し寺が再建できたという伝説から、福を運ぶ赤べことして人々に親しまれるようになりました。幸運を招く赤べこ。おみやげにおすすめです。

会津宮下駅
只見線のハイライトのひとつが会津宮下にある第一只見川橋梁。渓谷に架かる鉄橋とそれを走り抜ける列車のコントラストが美しく、四季折々に様々な表情を見せてくれます。

第一只見川橋梁の全景を見るには「道の駅 尾瀬街道 みしま宿」から徒歩10分のところにある第一只見川橋梁ビューポイントへ。ビューポイントには時刻表が用意されているのでシャッターチャンスを逃すことがありませんよ!
エメラルドグリーンの川に緑が映える新緑の季節もいいですが、最も賑わうのは紅葉の季節。日本各地からフォトグラファーがこの絶景をシャッターにおさめようと訪れます。

早戸駅
かつては早戸駅川の集落と対岸の集落は渡し船で結ばれ、霧の煙る川を往来する姿がありました。しかし1964年の土砂崩れで廃村となると渡しの姿も見られなくなり、現在は「霧幻峡の渡し」が観光用に渡し船を運行しています。
川霧に包まれながら情緒あふれる手こぎ渡し船に乗って川にでれば、時を超えてかつての風景を眺めているような錯覚に陥ります。
霧幻峡の渡し船
https://www.mugenkyo.info/
会津中川駅
只見線に乗ってさらに進みましょう。しばらくすると只見川沿いに色鮮やか集落が現れます。これは大志集落。こちらも沿線屈指の絶景スポットとして人気です。

夏の川霧に浮かぶ様子も冬の雪景色に包まれた風景もフォトジェニック。会津川口駅から2kmほどにある尻吹峠を下ったビューポイントからは、集落を一望することができます。

会津川口駅
2022年7月現在、会津若松方面からの運行はここが終点。会津川口駅~只見駅間は不通となっているため代行バスが運行されています。乗り継ぎ時間の合間に周辺観光も楽しんで。

只見駅より西の大白神駅以西は新潟県となり、辺りの景色も徐々に田園風景へと変わっていきます。新潟側の終点は小出駅。小出駅から上越線に乗り10分ほどで浦佐駅に到着するので、そこから上越新幹線に乗って東京や新潟に抜けることができます。
只見線の観光にぴったりな温泉ホテル
Tabist 花ホテル 滝のや 会津柳津

絶景スポット満載の只見線の旅は、ぜひ途中下車して美しい景観を楽しみたいもの。只見線の観光にぴったりなのが「Tabist 花ホテル 滝のや 会津柳津」です。会津柳津駅から徒歩10分ほど。
自慢は福満虚空蔵菩薩圓蔵寺から配湯される天然温泉。エメラルドグリーンの湯は源泉掛け流しの塩化物泉で、体の芯から温まります。
客室はシングルルームのほか、2名用、4名用の和室もあるので、1人旅もグループ旅行でもOK。支配人と女将の温かなもてなしにも心安まります。








